...親への思慕は単なるセンチメントまことに「井戸のぞく子にありだけの母の声」です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...センチメントおさへて...
太宰治 「火の鳥」
...人々はそれを私の浅薄(あさはか)な人道主義とか感傷(センチメント)とか笑うかもしれないが...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...何か道徳的な直観があって(モーラル・センスとかモーラル・センチメントとか)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...そしてその悲劇なるものが常に我々のセンチメントのために悲劇であると観た私は...
中原中也 「その頃の生活」
...」私は再びセンチメントを否定したかつた...
中原中也 「その頃の生活」
...先生の顔にセンチメントの出たのはこの時だけである...
夏目漱石 「永日小品」
...今までの奥さんの訴えは感傷(センチメント)を玩(もてあそ)ぶためにとくに私を相手に拵(こしら)えた...
夏目漱石 「こころ」
...蕪村のエロチック・センチメントが...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...要するに彼のフィロソヒイとセンチメントが...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...すべて情緒(センチメント)の上に基調している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...主観的なセンチメントを一切排斥せねばならぬ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そしてこの本質上のセンチメントが無かったならば...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...それ自らが抒情詩のセンチメントになるからである...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...このセンチメントの純潔さが...
萩原朔太郎 「中原中也君の印象」
...これら到底些少のセンチメントのある人間の所業と思われない兇悪な犯罪が人々の記憶に生なましく...
牧逸馬 「双面獣」
...別れた恋人のかたちに似てゐるといふセンチメントをうたつたエレヂイである...
牧野信一 「熱海線私語」
...あれはちよつとしたその場限りのセンチメントでね――と...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
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