...センチメントのあるおかたは...
太宰治 「十二月八日」
...人道上のセンチメントから云うと...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...何か道徳的な直観があって(モーラル・センスとかモーラル・センチメントとか)...
戸坂潤 「思想としての文学」
...けれども俺は俺の此のセンチメントを否定する...
中原中也 「その頃の生活」
...――けれどもその考へもセンチメントの私の考へに過ぎないとまた反対にも取つた...
中原中也 「その頃の生活」
...先生の顔にセンチメントの出たのはこの時だけである...
夏目漱石 「永日小品」
...要するに彼のフィロソヒイとセンチメントが...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...悲痛なセンチメントの調(しらべ)を帯びてる...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...すべて情緒(センチメント)の上に基調している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...宗教感のセンチメントを高調させる...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...共通したセンチメントを所有している...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...微かな虫声に似た優しいセンチメントを感じさせる...
萩原朔太郎 「小説家の俳句」
...それ自らが抒情詩のセンチメントになるからである...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...僕は小曲といへどもセンチメントは絶対に排すべきだと思ふね...
北條民雄 「キリスト者の告白」
...詩が唄はれるのはセンチメントぢやなくてリリックでなくちやあならない...
北條民雄 「キリスト者の告白」
...これら到底些少のセンチメントのある人間の所業と思われない兇悪な犯罪が人々の記憶に生なましく...
牧逸馬 「双面獣」
...あれはちよつとしたその場限りのセンチメントでね――と...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...こういう場合には実に困ることがありますよ」今村はセンチメントに彼女の会話を誘い出しながら――「何しろ僕も...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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