...水はリスター・バッグというズック製の袋に入れ(その底に近く飲口がついている)収容所の各所に置かれてあるが...
石川欣一 「比島投降記」
...スポーツ好みの皮とズックでできているあかぬけのした若い婦人向きの靴だった...
海野十三 「少年探偵長」
...そのへんにまるめてあったズックのきれをひろげて...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...そのまるいズックの上に...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...そっとズックの口をひらいて...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...ここにぶら下っているこのズック製の呑口(スパウト)を...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...死がいをていねいにズックのきれでつつんで中へ入れ...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...ズックの服を着た三十がらみの男...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...森岡正のズックを見つけると...
壺井栄 「二十四の瞳」
...小ツルはとうとうズックを手にもって...
壺井栄 「二十四の瞳」
...氷片は船体を包むズックにぶつかつて穴をあけていつた...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...そこにはまだ一人位の席が明いてるので余もつゞいて端艇へ乘つてそこのズックを廣げて其上へ坐つた...
長塚節 「旅の日記」
...フロック・コートは承知したがズックの白い運動靴をはいて同じく白の手袋をちょっと見たまえと云わぬばかりに振り廻しているのは奇観だ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...彼はやがて否応(いやおう)なしにズックの幌(ほろ)を下(おろ)した馬車の上へ乗せられた...
夏目漱石 「明暗」
...穴のあいた白ズックの短靴など...
西尾正 「墓場」
...真紅(しんく)の靴下にズックの西班牙靴(エスパドリエイ)をはいた異装の人物...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...ズックの鞄をぶら提げて...
山之口貘 「野宿」
...皮革の部分はズックで作る...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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