...病人と婦女子は第一船艙の壁に取外しの出来るズック製の物――米海軍ではサックと呼んでいる――を三重につるしてそこに寝る...
石川欣一 「比島投降記」
...右肩には防毒面の入ったズックの鞄(かばん)を...
海野十三 「空襲警報」
...そのズックの布を砲(かか)えたままその場にどっと転がった...
海野十三 「空中漂流一週間」
...ズックをかぶせたかごの中へ...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...」ズックにつつまれたかごを...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...うしろにおいてあったズックのつつみが...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...ズックをかぶって...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...シャベルとズックのきれとをもって来ました...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...革紐(かはひも)で堅く結(ゆは)へた白いズックの鞄(かばん)が一つ...
相馬泰三 「新らしき祖先」
...いろいろの電球をズックの天井の下につるし並べてイルミネーションをやる...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...氷片は船体を包むズックにぶつかつて穴をあけていつた...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...フロック・コートは承知したがズックの白い運動靴をはいて同じく白の手袋をちょっと見たまえと云わぬばかりに振り廻しているのは奇観だ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...枕のようなズックの袋を肩に載せ...
久生十蘭 「だいこん」
...ズックの靴を穿いて庭に飛び降りると...
牧野信一 「父を売る子」
...簡単なブラウスに男のズボンをはき、左手にズック靴、右手の手拭いでズボンのすそを払いながら)足に豆が出来ちゃったわあ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...清子は手廻りの品々をズックの鞄に詰めながら...
矢田津世子 「茶粥の記」
...父が私に羊羹(ようかん)を三キレ新聞紙に包んだのをドンゴロス(ズックの事)の革鞄(かばん)から出してくれた...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...慌てて受話器をズック鞄の中へ返したが...
夢野久作 「人間レコード」
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