...そして消印(スタンプ)は今朝の五時から七時迄としてありますよ...
石川啄木 「葉書」
...『この郵便物は昭和二十九年×月×日第××号書留内容証明郵便物として差出したことを証明します世田谷郵便局長』という黒いスタンプがぽんと捺(お)してある...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...切手の上に日付のスタンプを捺(お)して前の籠にポンと抛り込む...
高浜虚子 「丸の内」
...その唇の朱の捺印(なついん)を繁忙な郵便局のスタンプ掛りが捺(お)すように...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...兎に角我輩が早稲田鶴巻町にいる時分使に持たせてよこしたので郵便ではなかったからスタンプもない...
中里介山 「生前身後の事」
...全く特有な性質のスタンプをインド医学に押し...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...スタンプには六月二十一日の消印が押されていた...
林芙美子 「帯広まで」
...まさに本物の金の王冠スタンプが押され...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...中から丁寧に愛(いと)おしく取り出した赤いモロッコ小箱には王冠と組文字がスタンプしてあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...スタンプ?」「ィヤー……」私は易者さんや似顔かきの真似をしてイエスと答へるところをィヤーと答へたのである...
宮地嘉六 「老残」
...「こんな数字のスタンプをこしらへてくれるか……どのくらゐの時間でできるか...
宮地嘉六 「老残」
...いろ/\細(こまか)い洋文字のこみいつたスタンプもやつてのけたが...
宮地嘉六 「老残」
...ナンバースタンプを以ていち早く米兵の需要に応じ得た先駆者は私だつたかも知れないが...
宮地嘉六 「老残」
...米兵相手のスタンプショップも極度にさびれてゐた矢さき...
宮地嘉六 「老残」
...私のスタンプショップにはよく...
宮地嘉六 「老残」
...次の行にモンテーニュが名指しているフランソワ一世の愛人マダム・デスタンプの庇護を受けて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...撥(は)ね返るスタンプ...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...絵ハガキや参詣者へのスタンプなどを備えている社務所風の家屋がある...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索