...彼等が始めて苦しいジレンマを意識したときには...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...瞑想(めいそう)の底にある痛切なジレンマに落ちてゆくのであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...代助はこのジレンマの間に徊(ていかい)した...
夏目漱石 「それから」
...そして実に日本の詩のジレンマが...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...ここには明白な両刀論法(ジレンマ)があると考えられる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...そのジレンマは、哲学者たちにとてもたくさんの思索の種を与えてきた抽象観念の本性について決着をつけると考えられる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...単独でこのジレンマから救い出し得る生得観念の原理は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...之は甚(ひど)い進退維谷(ジレンマ)だ...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...そのジレンマを頭で解く事は出来ぬが...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...ジレンマ! ジレンマ! こいつでまた幾ら苦められたか知れん...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...アチラ立つればコチラが立たず両方立つれば身が立たずの俗謡のようなジレンマに陥る...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...いかなる程度の需要も穀物の栽培を奨励し得ないと告白するのジレンマ(訳註2)に陥らざるを得ないことを...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...第三―四版では『穀物の生産へのより以上の資本投下に対する動機はあり得ないと告白するのジレンマ』とある...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「妾(わたし)もうお芝居は見飽きちゃったのよ」と見栄を言いながら実は行きたい鼻の先のジレンマなぞ...
夢野久作 「鼻の表現」
...女性のジレンマの群を...
吉川英治 「折々の記」
...いたいたしい遺族のジレンマではあるまいか...
吉川英治 「折々の記」
...おほむね“通(つう)の沽券(こけん)”と“通のジレンマ”ばかり食べてゐるやうなものだ...
吉川英治 「折々の記」
...去るにも惜しいとするジレンマにも陥(お)ちる...
吉川英治 「随筆 新平家」
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