...お姫(ひめ)さまは、波のあいだをただよう氷山の上に静かに腰(こし)をおろして、青いいなずまが、ジグザグに、ピカピカ光る海の面にきらめき落ちるのをながめていました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...左の方にはジグザグな路がある...
石川欣一 「山を思う」
...しかしこれは一枚の紙を山型のジグザグに縮ませただけで...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...【ジグザグ法】と呼ばれている暗号もこれに属する...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...その恐ろし気な一生のジグザグの道から...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...どちらにもジグザグのすかしがはいっている...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「オスカー・ブロズキー事件」
...例によってジグザグの進路でたびたび途中でとまりながら...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...このジグザグな彼の生涯のうちに...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...仕事に活氣のあるときはどうもその稻妻のジグザグがはげしい...
堀辰雄 「(芥川龍之介の書翰に就いて)」
...さうしてジグザグな線を描きながら...
堀辰雄 「顏」
...私の諸作品を跡づけてきた曲線は極めてジグザグな筈だ...
堀辰雄 「小説のことなど」
...稲妻がそれをジグザグに引き裂いた...
堀辰雄 「菜穂子」
...稲妻がそれをジグザグに引き裂いた...
堀辰雄 「楡の家」
...體温表のやうにジグザグしながら...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...鬣の中に顔を埋めてその凸凹(でこぼこ)の激しいジグザグの坂を登りながら...
牧野信一 「ゼーロン」
...雪が風に飛ばされて明瞭な夏径がジグザグに露出していた...
松濤明 「春の遠山入り」
...日がまはるたびに練瓦のジグザグな影も青く移る...
宮沢賢治 「花壇工作」
...ジグザグのぼります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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