...方頷粗髯の山本権兵衛然たる魁偉(かいい)の状貌は文人を青瓢箪(あおびょうたん)の生白(なまっちら)けた柔弱男(にやけおとこ)のシノニムのように思う人たちをして意外の感あらしめた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...というのとシノニムである...
高浜虚子 「俳句への道」
...同義語(シノニム)だ...
太宰治 「人間失格」
...これはシノニムか」出鱈目(でたらめ)を言いながら起き上ります...
太宰治 「人間失格」
...罪と罰をシノニムと考えず...
太宰治 「人間失格」
...△ホントウとアタリマヘとはシノニムである...
種田山頭火 「其中日記」
...振動を数える数は一でも二でも一万でもことごとく異語同義(シノニム)に過ぎまい...
寺田寅彦 「時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」
...もしシノニムがそれぞれ si個ずつあるとすればこの確率は si倍に増加する...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...同数シノニムというまでにとどめると結局AB両国(りょうこく)語彙(ごい)一般の比較によって得らるべき純偶然的一致の確率は...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...なお、もしも、シノニムの数が、上記4の二倍であるとすれば、以上の百分値はやはり二倍になるだけであるから、このほうから結果の桁数(オーダー)に著しい影響は起こらない...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...夫のあまり明晰でないシノニムに他ならないと云うのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...ここから見ても復古主義は封建的意識の漠然とした延長のシノニムだということが判る...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その二つの言葉をシノニムに結ぶところの...
萩原朔太郎 「宿命」
...本能主義や享楽主義のシノニムとして流行した...
萩原朔太郎 「ニイチェに就いての雑感」
...悉く彼の心のシノニムに思はれ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...ピクニツクと同じ意味(シノニム)なんだけれど...
牧野信一 「南風譜」
...岳といふのは The mountain のシノニムだよ……だけど僕は...
牧野信一 「籔のほとり」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
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