...靜かにシットリとした夜氣が...
石川啄木 「鳥影」
...シットリと打伏した光景は...
伊藤左千夫 「野菊の墓」
...電鍵(でんけん)を握る指端(したん)にはいつの間にかシットリと油汗(あぶらあせ)が滲(にじ)み出ていました...
海野十三 「壊れたバリコン」
...トランシットでビルディングの上から仔細(しさい)に観察してみると...
海野十三 「西湖の屍人」
...シットリと人を感じさせる点にあっては蕪村よりも子規の方が上であると自分は信ずる...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...シットリと頭の中に包んでおいて...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...ティルシットでは諸皇帝に威厳を教え...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...シットリ途方に暮れたよう露帯びていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...いつしかシットリ潤(うる)んでいた...
正岡容 「寄席」
...それはシット心に支えられている...
三好十郎 「恐怖の季節」
...キンヌキ馬のシット心である...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「日本製」の宦官シット的・正宗式ニヒリズムは世界的場では通用しない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ただシット心や術策などで活気づけられた「生存競争」みたいなものだけが在るだけだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...あのシットリとして...
三好十郎 「肌の匂い」
...そのくせシットリと汗ばんだような腕を僕のワキの下から背中へして...
三好十郎 「肌の匂い」
...岩手県では一般にこれをシットギと謂い...
柳田国男 「木綿以前の事」
...大地と同様にシットリとして冷めたかった...
夢野久作 「一足お先に」
...船板塀の中はシットリと打ち水に濡れていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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