...電鍵(でんけん)を握る指端(したん)にはいつの間にかシットリと油汗(あぶらあせ)が滲(にじ)み出ていました...
海野十三 「壊れたバリコン」
...シットリと人を感じさせる点にあっては蕪村よりも子規の方が上であると自分は信ずる...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...シットリと頭の中に包んでおいて...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...肝心な瞬間に星の通過(トランシット)を読み損なうようなことさえあった...
寺田寅彦 「喫煙四十年」
...ティルシットでは諸皇帝に威厳を教え...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...シットリ夜露にぬれたようで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...髪の生際が艶めかしくシットリと汗ばんでいる...
久生十蘭 「湖畔」
...床一面に蓆籘(シット)が敷詰めてある...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...カステラの部分が乾きすぎてゝ、シットリしない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...シットリ途方に暮れたよう露帯びていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...いつしかシットリ潤(うる)んでいた...
正岡容 「寄席」
...ただシット心や術策などで活気づけられた「生存競争」みたいなものだけが在るだけだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...シットリと濡れたようになり...
三好十郎 「肌の匂い」
...あのシットリとして...
三好十郎 「肌の匂い」
...そのくせシットリと汗ばんだような腕を僕のワキの下から背中へして...
三好十郎 「肌の匂い」
...合唱者クム・ウィックス・ユスツス・シット・セクルス...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...奥羽にはシトギという語がなお行われ(アイヌ人もシットギ)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...大地はシットリと露(つゆ)をふくんで...
吉川英治 「神州天馬侠」
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