...シットリと湿った土地であったから...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...これを芭蕉にくらべてみるとどことなくシットリしたところが欠けている...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...シットリと人を感じさせる点にあっては蕪村よりも子規の方が上であると自分は信ずる...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...何遍も味わってみるとシットリと底の方から味が滲(にじ)み出してくるごとく感じられるのは...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...ティルシットでは諸皇帝に威厳を教え...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...髪の生際が艶めかしくシットリと汗ばんでいる...
久生十蘭 「湖畔」
...床一面に蓆籘(シット)が敷詰めてある...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...今は色と慾の精脂(あぶら)でシットリと程よく艶(つや)布巾をかけられ...
久生十蘭 「魔都」
...カステラの部分が乾きすぎてゝ、シットリしない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...「何て……何てこったろうほんとに」シットリと湿(しっ)けた枝差しだしている傍らの柘榴の股になっているところへのせて置いたお線香二本...
正岡容 「小説 圓朝」
...シットリ途方に暮れたよう露帯びていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...ゆくりなくもあの切れ長の漆黒の眼差がシットリと濡れて笑っていた...
正岡容 「寄席」
...ただシット心や術策などで活気づけられた「生存競争」みたいなものだけが在るだけだ...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そのくせシットリと汗ばんだような腕を僕のワキの下から背中へして...
三好十郎 「肌の匂い」
...)クム・ウィックス・ユスツス・シット・セクルス...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...合唱者クム・ウィックス・ユスツス・シット・セクルス...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...岩手県では一般にこれをシットギと謂い...
柳田国男 「木綿以前の事」
...大地はシットリと露(つゆ)をふくんで...
吉川英治 「神州天馬侠」
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