...着衣はシットリと夜氣に萎(な)えてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...シットリと人を感じさせる点にあっては蕪村よりも子規の方が上であると自分は信ずる...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...何遍も味わってみるとシットリと底の方から味が滲(にじ)み出してくるごとく感じられるのは...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...作者がシットリした人であるというと...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...このシットリした心持というものは外から来るのではない...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...そこを通過する電車のトランシットを測ってみた...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...そしてこの豹変を表現するために材料となったものは、即ちシットリン、トロツキー・メルシェ、イヴォン、ヴィクトオル・セルデ、ルゲェ、ルドルフ其の他の諸家の研究だ...
戸坂潤 「読書法」
...シットリ夜露にぬれたようで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...目もとにシットリとうるみがつき...
久生十蘭 「あなたも私も」
...カステラの部分が乾きすぎてゝ、シットリしない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...シットリ途方に暮れたよう露帯びていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...いつしかシットリ潤(うる)んでいた...
正岡容 「寄席」
...それは宦官(かんがん)のシット心である...
三好十郎 「恐怖の季節」
...「日本製」の宦官シット的・正宗式ニヒリズムは世界的場では通用しない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...シットリと濡れたようになり...
三好十郎 「肌の匂い」
...そのくせシットリと汗ばんだような腕を僕のワキの下から背中へして...
三好十郎 「肌の匂い」
...岩手県では一般にこれをシットギと謂い...
柳田国男 「木綿以前の事」
...大地はシットリと露(つゆ)をふくんで...
吉川英治 「神州天馬侠」
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