...敬意を表する積りでその折のフロツクコートだけは今朝も着込んでゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...平常着(ふだんぎ)の上へコートを着て義男の枕許で膝の紐を結んだ...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...然し式場に列席するためにはフロツクコートの必要が生じた...
長塚節 「教師」
...あとは冬枯の空と似合った長いコートですぽりと隠していた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...彼は蛇(へび)の頭がコートの裏に隠れるのを待って...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...私たちはついでにシェイクスピアの母方の親戚なる郷士アーデンの屋敷がウィルムコートに在るというので...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...「レエスの縁飾(フリル)のついた下袴(ペティコート)で一杯だってよ...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...緋裏(ひうら)のついたアンサンブルのコートを...
久生十蘭 「あなたも私も」
...サンドウィッチコートってうちで...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...パットリ・コート在住...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...ハースコートがぶっきらぼうに言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...」彼女は腕にかけてゐた被布(コート)を投げ棄てて...
牧野信一 「繰舟で往く家」
...百年前の西洋のこれこれの地方のこれこれの身分の女が朝飯に何を食ってペチコートの下に何を着ていたかは知りもしないし知ろうともしないでも...
三好十郎 「恐怖の季節」
...白いレーン・コートの裾がひるがえって...
山川方夫 「歪んだ窓」
...徳市はフロックコートに絹帽(シルクハット)を冠って花束を持って楽屋に待っていた...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...こんな事なら鹿爪らしいフロック・コートなんか着て来るんじゃなかった……と思ううちに待合室みたような部屋へ案内された...
夢野久作 「少女地獄」
...真夜中の二時頃……電車の絶(と)まる頃になるとあのホテルの屋上庭園のマン中に在る旗竿の処へフロッキコートを着た日本人の幽霊が出るんです...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
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