...板張りの床に散らかつたのはコンデンスド・ミルクの広告であらう...
芥川龍之介 「あばばばば」
...水を撒(う)つた床の上にコンデンスド・ミルクの広告の散らかつてゐることも変りはない...
芥川龍之介 「あばばばば」
...G中尉の心づかいで濠洲産のコンデンスド・ミルクが贈られたこともあり...
石川欣一 「比島投降記」
...たとえば当店にては鷲印のコンデンスミルクを二十八銭で売っている...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ことにコンデンスミルクなどのように...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...本編の初めに述べたように俳句という特異な詩形の内容と形式の中に日本民族の過去の精神生活のほとんど全部がコンデンスされエキストラクトされている...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...その形而上学としての特色をコンデンスして云い表わしたものに過ぎなかったのだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...この説明を論理学的に要約しコンデンスすることが出来る...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...こうやって論理学的にコンデンスされ要約されたものの極致が論証というものだが(論理とは事物を要約しコンデンスし又節約する処の機能だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...コンデンスミルクを次の妹に解いてやったり...
長谷川時雨 「渡りきらぬ橋」
...乾酪(洋名チーズ)乳油(洋名バタ)懷中乳の粉(洋名ミルクパヲダル)懷中薄乳の粉(洋名コンデンスド・ミルク)等あり...
福澤諭吉 「肉食之説」
...懷中薄乳の粉(洋名コンデンスド・ミルク)牛乳に精製の砂糖を和し濃く煎じ詰たるものなり...
福澤諭吉 「肉食之説」
...コンデンスミルクを溶いたものが多い)を...
古川緑波 「氷屋ぞめき」
...コンデンスミルク缶に注がれたコーヒーを飲んだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...珈琲がよく出た時分湯呑(ゆのみ)一杯の湯を注(さ)して角砂糖を入れて牛乳でもクリームでもコンデンスミルクでも加えてそれを硝子壜(がらすびん)に入れて井戸の中へ釣(つ)るしておいても氷へ漬けておいてもようございます...
村井弦斎 「食道楽」
...原料と申しますと極(ご)く手軽なのがコンデンスミルク大匙二杯を二合のお湯で淡(うす)く溶きます...
村井弦斎 「食道楽」
...あるいはコンデンスミルクやクリームをお湯で溶(と)いて加えてもようございます...
村井弦斎 「食道楽」
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