...根が多感多恨の単純な好人物であったから一見コロリと紅葉に惚(ほ)れ抜いてしまった...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...三回の面識者をさえ百年の友であるかのように遇するから大抵なものはコロリと参って知遇を得たかのように感激する...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...恩を仇の泥棒猟師の女房にコロリと一杯喰ってアベコベにフン縛(じば)られる田舎相撲らしい総身に知恵の廻り兼ぬるドジを時々踏むほかは...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...すると案(あん)の定(じょう)下からニッケル色の弾丸(たま)がコロリと出て来た...
海野十三 「疑問の金塊」
...虫がコロリと参っている画が描いてあるが...
高見順 「いやな感じ」
...一旦(いったん)それに引っかかれば誰でもコロリと欺(だま)されるほど...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...お勝手口でコロリと死んでいたそうですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あっしはちょいと横になるぜ」辰五郎はコロリと横になると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...中からコロリと落ちて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...尤もあんな女と三日も添ひ遂げた上ならコロリと死んでも化けて出るやうな未練がましいことはしませんがね」そんな大平樂を言ふ八五郎です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜中にコロリと頓死して宜いものでせうか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...コロリと死でしまいましたよ……」「えっ...
松崎天民 「友人一家の死」
...そして自分のお床(とこ)にコロリと横(よこ)になって言(い)いました...
宮沢賢治 「貝の火」
...コロリとなり又眠りましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...コロリと横になつていたそうです...
三好十郎 「肌の匂い」
...コロリコロリと向ふでも倒れ...
百田宗治 「百鬼園讃」
...仕事の出来る日本人なら金を呉れて頭を下げさえすれあコロリと手に乗って来るものと思っていたらしいんですが...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...手の切れそうな百両の封金をコロリと三つ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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