...この日の競馬を知らせる煙火がぽんぽんと世間の不景気なんか大空の彼方へ吹っ飛ばしてしまいそうにコバルト色の朝空にはじけた...
犬田卯 「競馬」
...空はコバルトに晴れ...
海野十三 「西湖の屍人」
...ニッケルやコバルトなどの化合物(かごうぶつ)...
大下宇陀児 「金魚は死んでいた」
...雪の蔭は淡くコバルト色になる...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...コバルトブルウの糸を足して...
太宰治 「斜陽」
...淡イコバルトニ少シ銀糸ヲアシラッタ地色ニ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...屈折率、くらかけの雪、丘の幻惑、カーバイト倉庫、コバルト山地、霧とマッチ、電線工夫、マサニエロ、栗鼠と色鉛筆、オホーツク挽歌、風景とオルゴール、第四梯形、鎔岩流、冬と銀河鉄道――エトセトラ...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...コバルトの治療に行く...
外村繁 「落日の光景」
...この病院には上顎腫瘍の方は多いようです」妻がコバルトをかけ終り...
外村繁 「落日の光景」
...三ヶ月前此処(ここ)へ来た時と同じコバルト色のスーツケースをさげて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...ただもうコバルト色の灰を撒(ま)いたような美しい夜です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...またアメリカ人は“青くなる”といった私の答えに,頬にベッタリとコバルトブルーやウルトラマリンの絵具をなすりつけたとんでもない顔を連想したのかも知れません...
間所紗織 「“青い顔”」
...私のコバルト行きはこの男に会い...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...コバルトへのエレベーターや地下の廊下にも...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...どうにもならない所にまた電話でコバルト放射室が空いたから直ぐ治療を受けるように...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...だが私を饗(もて)なす番茶器はあのコバルトの湯呑(ゆのみ)である...
柳宗悦 「工藝の道」
...それにコバルトを以て実に種々さまざまな模様を描いた...
柳宗悦 「工藝の道」
...光あるコバルト色の羽をした...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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