...コバルト色のセル地を選び...
太宰治 「おしゃれ童子」
...午後には海が純粋なコバルト色になった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...コバルトをかけてもらいます」更に私は原田主任医のところへ行く...
外村繁 「澪標」
...後はコバルトで焼いてしまうなり...
外村繁 「落日の光景」
...コバルトの治療に行く...
外村繁 「落日の光景」
...ほんの少しずつだよ』と言っておられましたけれどもね」コバルトの照射室は地下室にある...
外村繁 「落日の光景」
...唯もうコバルト色の灰を撒(ま)いたやうな美しい夜です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大粒な最も素晴しいコバルトダイヤを妻へ送つてやつた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...不純酸化コバルトを王水(アクア・リージア)に浸し...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...石の廊下の上に出ると一直線にコバルト放射室の前にある...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...コバルトへのエレベーターや地下の廊下にも...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...しかしもとの呉州(ごす)を棄てて洋風のコバルトに変え...
柳宗悦 「現在の日本民窯」
...これは天然の呉州(ごす)が廃(すた)れ化学的なコバルトがこれに代ったことが大きな原因でありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...亜熱帯のコバルト色の空のなかに...
山之口貘 「梯梧の花」
...岬城(じやう)が島(しま)の岬のはて、笹(さゝ)しげり、黄ばみて濡(ぬ)れ、その下に赤き切(きりぎし)、近き汀(みぎは)は瑠璃(るり)、沖はコバルト、ここに来て暫(しば)し坐(すわ)れば春のかぜ我にあつまる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...少し白けたコバルト色をして晴れた朔北の空の下に...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...其中をS字形に松花江がコバルトを流してゐるのは美くしい景観である...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...北方(きたかた)にはコバルト組...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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