...コトコトとその駒下駄の音を立てて店前(みせさき)へ近づくのに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...コトコト跫音(あしおと)が早くなった...
泉鏡花 「婦系図」
...コトコトとその洋傘(ひがさ)で...
泉鏡花 「婦系図」
...それは……」と、ここまで大蘆原軍医が話してくると、どこかで、「コトコト、コトコト……」と扉(ドア)を叩くような物音がした...
海野十三 「恐しき通夜」
...コトコトと部屋を一周したけれど...
海野十三 「獏鸚」
...すると、どこかで、コトコト、と音がするのです...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...松葉杖をコトコトと突きながら...
太宰治 「人間失格」
...心臓がコトコトと響を立てて躍っているみたいな按配(あんばい)で...
太宰治 「パンドラの匣」
...たたきを下駄でコトコトいわせている...
田山花袋 「田舎教師」
...そこで私は貧しい袂(たもと)を胸にあわせて古里にいた頃のあのなつかしい童心でコトコト松の幹を叩いてみました...
林芙美子 「新版 放浪記」
...青年はコトコト路を鳴らして帰えって行った...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...霎時コトコトと牀の上を歩いているような物音がしていたが...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...五時十分にコトコトと階段を下りてくる靴音をきいた...
松本泰 「日蔭の街」
...中年の女はコトコトコトと走って去る)金吾 (若い女に)どうもすまねえ...
三好十郎 「樹氷」
...(コトコトと靴の音が去りかける...
三好十郎 「鈴が通る」
...(コトコトとほうちょうの音)……誠さん...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...第二十八 物の味この問題の本人たるお登和嬢は最前より台所にありて何かコトコト御馳走(ごちそう)の支度(したく)に余念(よねん)なかりしが漸(ようや)く手の隙(す)きけん座敷に出(い)で来(きた)りて来客に挨拶(あいさつ)しぬ...
村井弦斎 「食道楽」
...中国の多くの県ではホトホトまたはコトコト...
柳田国男 「雪国の春」
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