...コトコトと床を鳴らし...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...店先でコトコト音がして...
上村松園 「母への追慕」
...トコトコトン」と聞えると云って...
田中貢太郎 「隧道内の怪火」
...コトコトと叩いて...
田山録弥 「赤い鳥居」
...エイコトコトコトコンペイト」そしてマスノの耳にくしゃくしゃとささやいた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...ミシンをコトコトとふみはじめた...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...お勝手の方ではコトコトと女房のお靜がお茶の仕度をしてゐる樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...コトコトと夕餉(ゆうげ)の支度をしております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...女の吸殻七月×日丘の上に松の木が一本その松の木の下でじっと空を見ていた私です真蒼い空に老松の葉が針のように光っていましたあゝ何と云う生きる事のむつかしさ食べると云う事のむつかしさそこで私は貧しい袂を胸にあわせて古里に養われていた頃のあのなつかしい童心でコトコト松の幹を叩いてみました...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...……爼(まないた)でコトコト菜葉を庖丁で叩いている...
原民喜 「忘れがたみ」
...家の中をコトコト動いていたので駄目...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...中年の女はコトコトコトと走って去る)金吾 (若い女に)どうもすまねえ...
三好十郎 「樹氷」
...土間をコトコト)農夫 (のら声)配給のカリンサンの量目が...
三好十郎 「鈴が通る」
...(コトコトと足音)ああ久我君...
三好十郎 「鈴が通る」
...中国地方のコトコト・ホトホト...
柳田国男 「こども風土記」
...中国の多くの県ではホトホトまたはコトコト...
柳田国男 「雪国の春」
...あの仏様を私がゆすぶって見たら腹の中でコトコトと音がした...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...確かに巻物らしいものが這入っているのがコトコトと手に応(こた)えて来ましたので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索