...コトコトと床を鳴らし...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...店先でコトコト音がして...
上村松園 「母への追慕」
...すると、どこかで、コトコト、と音がするのです...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...コトコトとみょうな物音がしはじめました...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...ブリッジの階段をコトコト昇りながら...
太宰治 「女生徒」
...コトコト舗道を踏んで跟(つ)いて来る少年の姿を眺めていると...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...頻りにコトコトと音がした...
田山花袋 「道綱の母」
...「入ってもよくって?」コトコトと二つばかり...
中里介山 「大菩薩峠」
...まだお勝手ではコトコトとお料理の品を揃へてゐる樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...コトコト米をついていた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...霎時コトコトと牀の上を歩いているような物音がしていたが...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...それでも半句の不平も云い得ずにコトコトと暗い土間から外へ出て行って仕舞った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...一日淋しそうにコトコトと働いて居るお久美さんには誰も気を付けなかった程...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...コトコトコトとつづいて歩く――間...
三好十郎 「樹氷」
...スタスタと地下足袋の足音だけが遠ざかる)コトコト...
三好十郎 「鈴が通る」
......
三好十郎 「捨吉」
...コトコトと瓦(かわら)の床(ゆか)を打って躍った...
吉川英治 「三国志」
...白いキモと春菊の真っ青なのが焜炉の火のうえでコトコトと音立てている冬の夜ほど温かに囲まれたいという気のするものは他にない...
吉川英治 「河豚」
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