...コトコトとその洋傘(ひがさ)で...
泉鏡花 「婦系図」
...せまい階段にコトコトと鳴るくつおとをしのばせながら船内の病室の方へ下りていった...
海野十三 「海底大陸」
...実験室の扉(ドア)がコトコトと打ち鳴らされた...
海野十三 「振動魔」
...こうして何のこともなくコトコト馬車を走らしているとなると...
大杉栄 「日本脱出記」
...ブリッジの階段をコトコト昇りながら...
太宰治 「女生徒」
...松葉杖をコトコトと突きながら...
太宰治 「人間失格」
...あけ方に戸をコトコトと叩く音がした...
田山花袋 「道綱の母」
...お勝手の方ではコトコトと女房のお靜がお茶の仕度をしてゐる樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...コトコトという細かい音の中に何ともしれぬ憂鬱が籠っている...
原民喜 「忘れがたみ」
...わたくしの鼓動が優しくコトコトと鳴るのでございまス...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...霎時コトコトと牀の上を歩いているような物音がしていたが...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...一日淋しそうにコトコトと働いて居るお久美さんには誰も気を付けなかった程...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...貴方御存じないけれども南風の吹く日はやたらに忙しがって用もないのにお離れでコトコト動いて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...配膳室のドアをわざとコトコト叩いたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...細君は下でコトコト働く...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...友ちゃんが台所の土間でコトコト何かして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...スタスタと地下足袋の足音だけが遠ざかる)コトコト...
三好十郎 「鈴が通る」
...中国地方のコトコト・ホトホト...
柳田国男 「こども風土記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??