...それをコテコテ塗って...
石川欣一 「山を思う」
...彼女は近処(きんじょ)で評判の「豆腐西施(せいし)」で白粉(おしろい)をコテコテ塗っていたが...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...紙本の味などよりは絹の上にコテコテと丹念に描いた絵の方が喜ばれている傾きがあるのは不思議でもあります...
上村松園 「絹と紙の話と師弟の間柄の話」
...丁度油をコテコテ塗(なす)って鬘(かつら)のように美くしく結上(ゆいあ)げた束髪(そくはつ)が如何にも日本臭いと同様の臭味があった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...顔には白粉(おしろい)や紅をコテコテと塗って...
江戸川乱歩 「鬼」
...草履(ぞうり)といった物をコテコテとならべて...
徳田秋声 「新世帯」
...西洋料理の道具などもコテコテ並べてあった...
徳田秋声 「新世帯」
...コテコテと人間の尾籠(びろう)な排泄物が...
中里介山 「大菩薩峠」
...櫓をこいで、ふたたび、彦島へ帰って行く「ノロ甚」に、金五郎は、「今度、逢うときは、将棋がお前より強うなって、コテコテに、やっつけてやるぞ」と、闊達(かったつ)にいった...
火野葦平 「花と龍」
...おでんやなら竹輪かがんもへ辛子をコテコテと付けてさも美味しそうにそいつをたべる...
正岡容 「小説 圓朝」
...えたいの知れぬ草の煮たものがコテコテと入つてゐる...
三好十郎 「おスミの持参金」
...青白く痩せこけた上にコテコテとお化粧をした……鼻の頭がツンと上を向いた……眼の球のギョロギョロと大きい……年はいくつかわからない西洋人のようにヒョロ長い女であった...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...鏡台の前のポマードを手探りにコテコテ頭を塗りつけて在り合う櫛(くし)で念入りに二つに分けた...
夢野久作 「女坑主」
...真白くコテコテと塗り立てているにはいたが...
夢野久作 「暗黒公使」
...そこへ白粉(おしろい)をコテコテと塗るのであるが...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...鉛の強いお化粧をコテコテと塗って...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...気味の悪いくらい青白いお化粧をコテコテ塗られちゃったのよ」「ハハア...
夢野久作 「二重心臓」
...お白粉(しろい)のつもりであろう灰色の泥をコテコテと塗付けている中から...
夢野久作 「笑う唖女」
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