...飲みかけていた硝子盃(コップ)を電力遮断の悲哀なる焦慮で...
泉鏡花 「薄紅梅」
...コップの酒をぐっとのみほして...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...私はコップを右手に持ったまま...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...しかしその水のコップ一杯を光りにあてて見れば同量の空気と同じく無色である...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それが流槽の上に置いたコップの中へ溜(たま)っていた...
田中貢太郎 「雑木林の中」
...食堂ノ廊下ノ方カラコカコラノ壜トコップヲ二ツ盆ニ載セテ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...大いにやろう」そういって松江のコップにビールをついだ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...夫婦して一(ひと)つコップから好きな酒を飲み合い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...そのコップを下に落とさした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二つの小さなコップの間に一枚の紙とインキ壺(つぼ)とペンとがあって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...親爺が二杯目の熱いコップを皿の上に乘せて持つて來た時には...
林芙美子 「雨」
...行こう」原田雲井はコップをさして...
火野葦平 「花と龍」
...コップに入つてた半分をこぼしてしまひましたの...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...コップに注ぐ手が震えている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...コップ一杯の水を要求すると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...あのコップは別に大したものじゃなかったんだろうね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...それを自分のコップに入れなさるのよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...」「卓(テエブル)の上にコップと水を頼んで置かなくちゃね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
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