...なみなみと水を盛った大きなコップだった...
有島武郎 「星座」
...コップのふちを嵌(は)めこんだのだった...
海野十三 「奇賊は支払う」
...新しく来たコップをまた半分ほど飲んだが...
江戸川乱歩 「影男」
...余の室に這入った時たまたま外に在った附添婦は手に一つのコップを持って帰って来たのであった...
高浜虚子 「子規居士と余」
...コップに小便を取るのだが...
高見順 「いやな感じ」
...え」「お気の毒でございますとも」客は淋しそうに笑って飲んでしまったコップをくれた...
田中貢太郎 「萌黄色の茎」
...お春がコップに氷を割って水を注いで渡してやる...
谷崎潤一郎 「細雪」
...第一は金だらいとコップとの摩擦によって発する特殊な音響の問題である...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...葡萄酒(ぶどうしゅ)がコップをはい上がる現象にも類似の事がある...
寺田寅彦 「物理学圏外の物理的現象」
...」栗栖はコップを差して...
徳田秋声 「縮図」
...」彼はジンフィールのコップを一息に飲み干した...
豊島与志雄 「化生のもの」
...水の代りに冷酒をコップについできたりした...
豊島与志雄 「潮風」
...コップの食塩水が少しでも減ると...
豊島与志雄 「反抗」
...自分が洋盃(コップ)を取上げて咽喉(のど)を潤(うるお)した時...
夏目漱石 「行人」
...同じように麦酒のコップをもって立ち上がったのがあの人だったのです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...葡萄酒コップは茶がかった緑色で台にグリグリ飾のついた玻璃(はり)であった...
「赤い貨車」
...同じ年の九月「コップ」の婦人協議会がそっくりつかまって...
宮本百合子 「解説(『風知草』)」
...コキコキした動かしかたで――コップを受け取る...
三好十郎 「胎内」
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