...小さい頭を寄せてコソコソ囁(ささや)いていたが...
海野十三 「空襲警報」
...彼が安来節の定席(じょうせき)からコソコソと出て来るところを見られでもしたら...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...後藤はそれを一瞥しつつ扉を排してコソコソと退席してしまった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ナオミは真っ赤な顔をして何も云わずにコソコソと握手をしました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...大きな枝を張った木陰のベンチに人相の悪い雑種のマライ人が三人何かコソコソ話し合っていた...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...コソコソ泥棒でも罪になるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...実はコソコソしたものなのだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...三輪の萬七とお神樂の清吉がコソコソ逃げ出した恰好はなかつたぜ」「馬鹿ツ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甚助がコソコソ外へ出て行くから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...コソコソと人込みの後ろに姿を隠しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...*平次が堀周吉その他の悪者を縛り上げるあいだに周吉に荷担(かたん)した親類たちはコソコソと逃げ出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...變なところから出て來てコソコソと自分の家へ入るから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...コソコソと這ひ出さうとした甥(をひ)の喜八郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明方頃二人の者がきまりが悪さうにコソコソと帰つて来た...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...気ちがいだ! (それで五人はコソコソ走り出す...
三好十郎 「斬られの仙太」
...村の者のコソコソ話によると...
夢野久作 「巡査辞職」
...ただ赤面した切りでコソコソと病院に逃げ帰ったようであった...
夢野久作 「少女地獄」
...毛布からガソリンまでいつかしらお互いにコソコソ持ち去ってしまったもんですな...
吉川英治 「美しい日本の歴史」
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