...両側(りょうがわ)も天井(てんじょう)ももの凄(すご)いほどギザギザした荒削(あらけず)りの巌(いわ)になって居(い)ました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ギザギザと頂上まで押し立っている...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...あのギザギザは、蠅男が左腕を長く前に伸ばすときに、ちょうど折畳式の写真機の脚をのばすような具合に腕の中からとび出してくる仕掛になっていることに今になって気がついたのである...
海野十三 「蠅男」
...とんがったギザギザのものが...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...トサカのようなギザギザがあるのです...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...するどいギザギザがあり...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...大きなギザギザの輪の中に...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...封筒の天地にも金色のギザギザで輪郭が取ってある...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そしてその窓ガラスに大きなギザギザの丸い穴が開いていて...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...ギザギザの舗道(ほどう)のとんがった石で足を怪我(けが)し...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...ギザギザに刄の跡のあるのはその爲でせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ギザギザのある奇麗な...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...西野文太郎(にしのぶんたろう)がギザギザに切殺された――死骸(しがい)を入れた棺桶(かんおけ)が通る――血がポタポタ垂れている――と...
長谷川時雨 「議事堂炎上」
...ギザギザの大きい五十銭銀貨が溜(たま)ってゆく...
林芙美子 「新版 放浪記」
...またギザギザの鋏の声でわたしはびつくりしてゐた...
原民喜 「鎮魂歌」
...河(かわ)へ出ている広い泥岩の露出で奇体(きたい)なギザギザのあるくるみの化石(かせき)だの赤い高師小僧(たかしこぞう)だのたくさん拾(ひろ)った...
宮沢賢治 「或る農学生の日誌」
...ギザギザの青黒い葉の間から...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...割れ口のギザギザになった下弦の月こそは...
夢野久作 「戦場」
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