...じつは、この役人たちは、ほうきのえに、キャベツの頭が、くっついているだけだったのです...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「旅の仲間」
...時には中国料理で使う唐がらし漬のキャベツまでも入れる...
海野十三 「火星兵団」
...お皿ひとつひとつに、それぞれ、ハムや卵や、パセリや、キャベツ、ほうれんそう、お台所に残って在るもの一切合切(いっさいがっさい)、いろとりどりに、美しく配合させて、手際(てぎわ)よく並べて出すのであって、手数は要らず、経済だし、ちっとも、おいしくはないけれども、でも食卓は、ずいぶん賑(にぎ)やかに華麗になって、何だか、たいへん贅沢(ぜいたく)な御馳走のように見えるのだ...
太宰治 「女生徒」
...甘藍(キャベツ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...キャベツの大きな巻き葉が出来かかっており...
豊島与志雄 「波多野邸」
...彼らはパンのかけらと数枚のキャベツの葉っぱだけで幸せでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...主食は作らず、玉葱、トマト、胡瓜、キャベツ、レタス、セロリ、種子用ビール麦などを栽培しているのである...
中谷宇吉郎 「コロラド通信」
...キャベツの芯(しん)や馬鈴薯が沢山落ちていてとんだ儲けものをすることがあります...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...又東宝グリルへ引返してロールキャベツなど食べて座へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ロールキャベツを食べて座へ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ヴァンダーヴォットタイムイティスの彫刻家はたった二つのもの――時計とキャベツと――より他のものを彫刻することができなかったからである...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「鐘塔の悪魔」
...浅間山がその花キャベツに似た噴煙をむくむくと持ち上げている何とも云えず無気味な光景がはっきりと見えた...
堀辰雄 「恢復期」
...その村ではじめて萵苣(ちさ)やキャベツをつくつた畑の跡だといふことです...
堀辰雄 「匈奴の森など」
...すなわちキャベツを甘藍とするのは見当違いであることをよく知っていなければならない...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...今申した品物の中でキャベツと人参と白瓜と胡瓜をこうする時にはソースで温める時にホンの少しの酢を落すとなお結構です...
村井弦斎 「食道楽」
...パンを水へ漬けておいて絞って生玉子を溶いてバターを加えて今の肉と絞ったパンとを混ぜて塩胡椒で味をつけてキャベツの葉で幾重(いくえ)にも包んでそれをスープでよく煮るのです...
村井弦斎 「食道楽」
...キャベツは一個いくらときまってる...
山本周五郎 「季節のない街」
...ホーレン草、キャベツなぞ...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
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