...大きなホテルのガランとした食堂で弁当をくい...
石川欣一 「可愛い山」
...板敷の中央はガランとした空地になっているのだが...
江戸川乱歩 「悪霊」
...どなたですな」十畳位のガランとした薄暗い部屋に...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ガランとしたお堂みたいな部屋の中には...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...ガランとした洗い場...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...余人ひとりゐないガランとした校舎...
太宰治 「音について」
...ガランとした室の天井を見るのが心細かった...
寺田寅彦 「病中記」
...ガランとした小屋に響いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はガランとした薄暗いところに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...朝陽の射し込んでゐる何の人影もないガランとした自分の部屋を凝つと覗いてゐるのが常だつた...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...何時もの夏の後の秋の――ガランとした生活の中に彼様な珍客が残されることを思ふと...
牧野信一 「ブロンズまで」
...ガランとした中で小説を書いてゐるのも悪くはなからうがな...
牧野信一 「村のストア派」
...ガランとした座敷の真ン中に上向ふに寝転んで天井を眺めてゐた...
牧野信一 「雪景色」
...ようやく三ヶ月計り前に倫敦(ロンドン)へ来た坂口(さかぐち)はガランとした家の中で...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...ガランとした湿気臭い製図室に入ると...
宮嶋資夫 「恨なき殺人」
...そのガランとした廊下にテーブルを出して二人の巡査の見張っているところで傍聴券を貰いました...
宮本百合子 「共産党公判を傍聴して」
...ガランとした室の...
三好十郎 「肌の匂い」
...その誰も居ない夜の樂屋のガランとした一種異樣な寂しさには...
三好十郎 「肌の匂い」
便利!手書き漢字入力検索