...そのまた火(ほ)かげも桃花心木(マホガニイ)のテエブルや椅子(いす)に映(うつ)っていた...
芥川龍之介 「彼 第二」
...就中(なかんずく)僕を不快にしたのはマホガニイまがいの椅子やテエブルの少しもあたりの薔薇色の壁と調和を保っていないことだった...
芥川竜之介 「歯車」
...就中(なかんづく)僕を不快にしたのはマホガニイまがひの椅子やテエブルの少しもあたりの薔薇色の壁と調和を保つてゐないことだつた...
芥川龍之介 「歯車」
...すっかりマホガニイの木でこしらえて...
鈴木三重吉 「黄金鳥」
...あのタンガニイカ湖付近には実際大地震による断層が縦横に通っているのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...タンガニイカ湖の東北岸のウヂヂといふ...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...タンガニイカ湖です...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...タンガニイカ湖の南岸にたどりつくまでには...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...ルシジ河はタンガニイカ湖に流れ込んでゐるのであり...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...美しいタンガニイカ湖の漕遊(さういう)は...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...タンガニイカ湖畔のウヂヂにたどり着きました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...木目(もくめ)白樺で象嵌(ぞうがん)をほどこしたマホガニイの手箱だの...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...待てよ、果してこのコローボチカという婆さんは、人文開化の涯しない段階の、それほど低いところに立っているのだろうか? 又この婆さんと、あの厳めしい壁に取りかこまれて、鋳鉄(ちゅうてつ)の階段や、ピカピカ光る真鍮や、マホガニイや、絨毯で飾られた豪奢(ごうしゃ)な邸宅の中で、読みかけの本に向って欠伸をしながら、誰か気のきいた訪問客でもやって来ないかと待ち侘びているような女性との間に、果してそれほどの大きな懸隔(けんかく)があるだろうか? えてそういう女性は、自分の智慧をひけらかしたり、うけ売りの思想を吹聴したりする場所(ところ)ばかり狙っているのだが――その思想も流行の法則どおり、ほんの一週間ぐらい市を風靡するに過ぎない思想で、それも、邸の中や、御本人が農事にかけて無智なため恐ろしく乱脈を極めている領地が一体どうなっているかというような問題とは、凡(およ)そ縁の遠い、やれフランスでは今どんな政治的変動が起きかかっているの、最近のカトリック教はどんな傾向をとっているのといったようなことばかりなのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...ガラスもないマホガニイの額縁に納めてある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...なんだかマホガニイ製の義足でもしているようになりました...
堀辰雄 「恢復期」
...……寝台は非常に厖大なマホガニイ製の品で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...脚の曲ったマホガニイのテエブルとが備えてある...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...僕はマルセーユから催眠酒をのまされたような意識を失って近東行の急行列車に乗ると昏々(こんこん)とマホガニイの寝台でフロレンス辺まで吊されていたらしいのだ...
吉行エイスケ 「孟買挿話」
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