...長いカンバスへパノラマ風に伊太利のベニスの風景だとか...
淡島寒月 「銀座は昔からハイカラな所」
...荷台の上のカンバスをたたんで腰掛け代りにする...
梅崎春生 「幻化」
...積みかさねられたカンバスの山のかげから姿を現した...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...このカンバス、方々しみだらけなのはいうまでもない...
海野十三 「宇宙尖兵」
...カンバスの下から出ているあの浮標のうえに...
海野十三 「怪星ガン」
...例のカンバスが、一度とりのぞかれたが、すぐ元のように、品物のうえに被せられた...
海野十三 「火薬船」
...本もののカンバスもあった...
海野十三 「恐竜島」
...レンブラントの名画のカンバスを...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...小型の画架(イーゼル)に殆ど仕上った一枚の小さな画布(カンバス)が仕掛けてあり...
大阪圭吉 「闖入者」
...カンバスのまん中にぐいとカドミユームの道を一本描いたのを絶筆にした...
竹久夢二 「砂がき」
...画家が絵の具とカンバスで神品を生み出すのと比べるとかなりな相違があるのを見のがすことはできない...
寺田寅彦 「映画芸術」
...あらゆるりんごを包蔵する永遠不滅のりんごの顔をカンバスにとどめようとして努力したという話がある...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...しかし自分の画版(カンバス)はあまりに狭く自分の目の前にひろがっている世界はあまりに荘重美麗である...
永井荷風 「霊廟」
...それに――この頃では幾らきれいな絵具をカンバスに塗りつけても...
中村地平 「悪夢」
...油絵のカンバスのような...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その向うに一人の男がカンバスに向つてゐるのが見えるのだ...
堀辰雄 「ルウベンスの僞畫」
...人知れず小型のカンバスボートや...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...その緑色の反射の中央にカンバス張りの厚紙に挟まれた数冊の書類の綴込(とじこ)みらしいものと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索