...縞(しま)もめんのカルサンをはいて...
伊藤左千夫 「河口湖」
...こういう種類のではたとえばたっつけ袴(ばかま)のカルサンというのがインドへんから来ているかと思うと...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...ほどなくカルサンを穿(は)いた宿の男が...
中里介山 「大菩薩峠」
...竹の笠と、半合羽(はんがっぱ)と、カルサンと、藁沓(わらぐつ)といったようなものが、取揃えられてあるのを見ると、あれをお借りしようという気になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...カルサンを穿いて籠を背負つて宿の者は山から歸つて來た...
長塚節 「痍のあと」
...郷に入り鬼怒川を過ぐ異郷もあまた見しかど鬼怒川の嫁菜が花はいや珍らしきわせ刈ると稻の濡莖ならべ干す堤の草に赤き茨の實我がいへにかへりてめづらしき蝦夷の唐茄子蔓ながらとらずとぞおきし母の我がため唐茄子は廣葉もむなし雜草(あらぐさ)の蚊帳釣草も末枯にして明治三十九年鬼怒沼の歌上脚にカルサン...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...荷を積める車とどまり軽衿(かるさん)の子の歩み行く夕月夜かなカルサンは即ち「もんぺ」で今では日本国中穿たざる女もないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...カルサンといふ洵に響きのよい舶来語を使つて昔のもんぺ姿を抒してゐるのが面白い...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...キリリとした袷にカルサンに草履...
三好十郎 「おりき」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??