...そう責められると、倭文子は弱味がある丈けに、カッとした...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...忽(たちま)ちカッと顔が熱くなり...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...思わずカッとなったが...
大阪圭吉 「石塀幽霊」
...ひどく凄いものでもご覧になったらしくカッとお開きになったまま...
大阪圭吉 「幽霊妻」
...」「ラエーフスキイのためだっていいじゃないか」とサモイレンコはカッとなって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...全身の血がカッと燃え立つような思いをすることが...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...「えッ! 捕まったって? どこにいます? それでは?」「ここにいます」「ここに? どこです?」「今現に我々と一緒にいます」大佐はこの一語にカッとなって...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...そこでまたカッとしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...逞ましいのへカッと一塊の血潮が――...
野村胡堂 「礫心中」
...ところが何かの拍子で突然ピカッと光るものが見えたのです...
浜尾四郎 「正義」
...前後からドカドカッと入って来た...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...彼にはあらゆる家々がその数限りない灯の眼(まなこ)でカッと自分を睨みつけてゐるやうに思はれた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...一対の毒牙がカッと手に刺さった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...あのピカッとした中で...
三好十郎 「冒した者」
...カッと照らしていた...
三好十郎 「その人を知らず」
...今言ってるような事が言えるか?双葉 (カッと見ひらいた両眼からバラバラ涙をこぼしながら)言えますって! 言えるわ! これ位の事で...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...私は思わずカッとなった...
夢野久作 「冥土行進曲」
...カッと逆上した黒吉は...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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