...どうしてもこんなところで死ぬのはいや」女はオロオロと泣きだした...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...ロドリゲス……ああどうしたらいいでしょう……」と身悶えしながらしどろもどろのオロオロ声であった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...」とオロオロするお国をたしなめるように言ったが...
徳田秋声 「新世帯」
...オロオロ泣いて入(はい)って来た...
徳永直 「戦争雑記」
...見ず知らずの人間にも頼るやうなオロオロした聲の調子であつた...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...わたしはひどい目に遭(あ)いましたわいな」女は男の姿を見かけるとオロオロと泣きかけたので...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前さんは知るまいねえ」金蔵はオロオロ声です...
中里介山 「大菩薩峠」
...オロオロするだけで何の足しにもなりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ただオロオロするばかりでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銭箱まで持って行かれてしまいました」番頭はオロオロしながらそれに註を入れました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一體あんなひどいことをしたんでせう」とオロオロするだけで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どうしても暇をくれないから」とオロオロして居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...年よりはぐっと老(ふ)けた母親のおすみがオロオロしたような顔を見せて...
正岡容 「小説 圓朝」
...泣かんばかりのオロオロ声だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...T「ナニ娘が見えぬ?」襖の処で乳母や番頭がオロオロ顔である...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...腎臓病の青膨れのまま駈着(かけつ)けて来た父親の乙束区長がオロオロしているマユミを捉(つかま)えて様子を訊(き)いてみたが薩張(さっぱ)り要領を得ない...
夢野久作 「巡査辞職」
...なおまだ落ちずにいた女院や女房たちもオロオロ見え...
吉川英治 「私本太平記」
...『正(まさ)しく死んでおる』ジルベールはオロオロ声になって...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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