...橄欖色(オリーブいろ)の栞(しをり)の房が垂れた...
石川啄木 「鳥影」
...新流行のオリーブの中折の半分鍔を焼かれた上に泥塗れになってるのが転がっていた...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...こうした古式蒼然たる拵えの中からオリーブ色の顔だけが妙に若々しく素敵に真剣らしく...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...タレスはオリーブを買い占めて巨利を博したそうである)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...これでオリーブ油の何分の一にしか当らないんだから...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...橄欖(オリーブ)の実の数珠を持って歩いていられるのでございましょうね?」この気の毒な老婦人にベルナアルさんはたしかに立派な修道士になっていると告げることが出来たら...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...もう一方の端にオリーブの実がある...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...黝んだオリーブ色をしたウォツカをひっかけると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...九「此間お送りした「橄欖(オリーブ)」御覧になりましたか...
牧野信一 「眠い一日」
...マンネンタケの種々の形状Boletus dimidiatusThunb.Mannen Taki(Thunberg, Fl. Jap. p. 348, tab.)Fomes dimidiatusMakino(nov. comb.)マンネンタケオリーブとホルトガル昔蘭学時代にはオリーブ(Olive)すなわちオレイフ・ボーム(Olive-baum)のことをホルトガルといった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...我国の徳川時代における本草学者達はヅクノキ一名ハボソを間違えて軽率にもそれをオリーブだと思ったので...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...無論オリーブとヅクノキとは科も異なりオリーブは合弁花を開くヒイラギ科に属し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...それは波斯(ペルシャ)国でのオリーブの土言ゼイツン(Zeitun)に基いたものに外ならないのである...
牧野富太郎 「植物記」
...オリーブ油をぬってねましたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あのなかにはオリーブ色...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...旭(あさひ)のオリーブ色をクッキリと輝かしながら...
夢野久作 「怪夢」
...油を塗ったような濃緑色のオリーブの葉蔭から...
横光利一 「欧洲紀行」
...少しばかりスカートを捲いてマリは薬品の為にオリーブ色になった唾液を床に吐いた...
吉行エイスケ 「スポールティフな娼婦」
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