...咽喉に眞綿を捲いてゐる民子が窓側で幅の廣い橄欖(オリーブ)色の飾紐(リボン)を弄つてゐる...
石川啄木 「札幌」
...古来いろんな人に色んなことを言われて来ているこのESPANA――黒髪の女と橄欖(オリーブ)色の皮肌(ひふ)...
谷譲次 「踊る地平線」
...その橄欖(オリーブ)色の顔は変に息苦しそうな驚きに燃え立っていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...タレスはオリーブを買い占めて巨利を博したそうである)...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...平和の象徴たる愚かな橄欖(オリーブ)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...酢とオリーブ油でドレスしただけの簡単なサラダのことである...
中谷宇吉郎 「サラダの謎」
...これでオリーブ油の何分の一にしか当らないんだから...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...測量機械をふくオリーブ油を少々拝借したのですわ」「ほほう...
久生十蘭 「キャラコさん」
...橄欖(オリーブ)の実の数珠を持って歩いていられるのでございましょうね?」この気の毒な老婦人にベルナアルさんはたしかに立派な修道士になっていると告げることが出来たら...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...黝んだオリーブ色をしたウォツカをひっかけると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...オリーブに橄欖を用い...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...無論オリーブとヅクノキとは科も異なりオリーブは合弁花を開くヒイラギ科に属し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そしてオリーブは地中海小アジア地方の原産で東洋には全く産しなく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...これはかのオリーブ(Olive 即ち Olea europaeaL.)の事である...
牧野富太郎 「植物記」
...オリーブに橄欖を用い...
牧野富太郎 「植物記」
...ライプドオリーブ...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...昔父がロンドンでつかったオリーブ色のぼったりした野暮くさいテーブルかけがあったっけが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...油を塗ったような濃緑色のオリーブの葉蔭から...
横光利一 「欧洲紀行」
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