...ポロス(豐足)とペニヤ(貧窮)との間に産れたるプラトンのエロスは現象の世界に在つてその到達し難き觀念の世界を抱かむとする永久の憧憬愛である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...やがてエロスはあらゆる美しさに飾られて永遠の神々の前に出できて...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...愛の神(エロス)は現在の上に吾人が今や曙光の自覚を有し始めつつある理想的様式を道徳的標準として課することなく依然として渾沌たる性的関係中より世界の改造を持続するであらうといふことを疑ふに都合よき何等の理由もないのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...久米正雄君の『エロスの戯れ』...
田山録弥 「自他の融合」
...美を求むる『エロス』から出発する真理愛たる所の学」であって...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...エロス祭と大書した札を出しているのがあった...
永井荷風 「裸体談義」
...思慕(エロス)の川辺(かわべ)への追憶である...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...この思慕(エロス)は彼の俳句に一貫しているテーマであって...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...エロスへの切ない祈祷...
萩原朔太郎 「宿命」
...不思議な恋愛に似た思慕(エロス)を感じてゐるにちがひない...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...エロスの戯れ――を描いても...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...「イダーリアの灌奠祭」「フアテイアの夢」「エロスの賜物」「ブランブシウムの花鬘」「…………」だが...
牧野信一 「山彦の街」
...エロス(愛)であつた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...かくの如き全運命から解放されるためにエロスにはエルピス(希望)が結び付かねばならない...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...理想に対する愛(プラトン的エロス)...
三木清 「人生論ノート」
...この事共を皆始めしエロスの神よ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...でもとうとう恋の神のエロス様とは角力を取って...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...も一つは『愛の術』という本は? スファエロスの『恋愛問答』は? クリュシッポスの『ユピテルとユノーの物語』というどうにも我慢がならないほどに淫らな書物や...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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