...自分の生活が眞正に自己の領域として享受し得る元素(エレメント)は極めて少い...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...そもそも山の道具類はすべて自然のエレメントに対抗して負けぬように出来ている――負けるのもあるが...
石川欣一 「可愛い山」
...常に我々の周囲にある自然のエレメントのポテンシャル暴力を忘れて了っている...
石川欣一 「可愛い山」
...凶暴なる自然のエレメントと対抗しようとする時...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...監獄は僕のエレメントじゃないんだからね...
大杉栄 「獄中消息」
...割合に少数なエレメントで大抵の用を便じていることが分かる...
寺田寅彦 「雑記帳より(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...必然的に他の諸領域に於ける夫と同じ或るエレメントを用いなければならず...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...この思想のエレメントとなるものが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...寧ろ自分のエレメントに息づいた時の叫びだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...何も特に漱石ばかりが自分のエレメントでも由来でもないと云うだろう...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...全く解釈学や文献学が自分に固有な歴史学的乃至言語学的エレメントから跳ね出したからで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...三つの要素エレメントとなってしまったのである...
中井正一 「美学入門」
...下級な心的なエレメントがすでにあり...
中井正一 「美学入門」
...まだ生気を失っていないこれら初期俗流経済学の「エレメント」が...
服部之総 「福沢諭吉」
...その他これに類似する機械文明を構成するエレメントは...
平林初之輔 「探偵小説の世界的流行」
...芸術尊敬の三つのエレメントが抱和した結果はどうかと云うに...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...大とはエレメント...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...これに反し弁証家ヘーゲルにとつては歴史がそのエレメントであつたのである...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
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