...エボナイト天井にはマイナス電気...
海野十三 「発明小僧」
...乙型スウィッチというのは、長さ一尺五寸、幅(はば)七寸の、細長い木箱(きばこ)に収められた大きなスウィッチで、硝子(ガラス)蓋を開くと、大理石(だいりせき)の底盤(ていばん)の上に幅の広い銅(どう)リボンでできた電気断続用(だんぞくよう)の刃(は)がテカテカ光り、エボナイト製の、しっかりした把手(ハンドル)がついていた...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...「電燈のスイッチに指紋があります」黒いエボナイトのスイッチに何か白い粉をふりかけていた刑事が云った...
江戸川乱歩 「D坂の殺人事件」
...ある人の話では電気の絶縁のためにエボナイトを使ってある箇所を真鍮(しんちゅう)で作って...
寺田寅彦 「断水の日」
...あんなことを云つてらあ……だつてお父さんセルロイドとエボナイトとは違ひますよ」なんて五つ六つの子供に云はれて...
中原中也 「音楽と世態」
...エボナイトの板を一枚手に入れるにも...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...それがセルロイドやエボナイトの商人だとは感附かなかったかも知れないのである...
松永延造 「職工と微笑」
...ごく見かけはあたり前のエボナイトのですが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...握りの処のエボナイトの浮彫(うきぼり)も...
夢野久作 「暗黒公使」
...エボナイトじゃないわい...
夢野久作 「焦点を合せる」
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