...或声 ではお前はエゴイストだ...
芥川龍之介 「闇中問答」
...……俺はエゴイストに違いない...
有島武郎 「星座」
...僕の出発を、君は喜んでくれないのか? 君は、エゴイストだ...
太宰治 「乞食学生」
...エゴイスト...
太宰治 「如是我聞」
...エゴイスト人間!昨夜から今朝は涼しい...
種田山頭火 「行乞記」
...……あなたの悪いのは、あなたが年寄りで私が若いことや、自由になったら私がほかの男と恋ができるなどということじゃなくて、あなたがむずかしい方で、エゴイストで、人間ぎらいだからですわ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...如何にも自分のエゴイストであり...
辻潤 「ふもれすく」
...併し不人情でエゴイストの自分等のやうなものには迷惑なのである...
寺田寅彦 「伊香保」
...昔も今もこうしたわがままなエゴイストの心理は同様だと見える...
寺田寅彦 「破片」
...セルフィッシュではあるが決してエゴイストではない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...僕は一片の愛情もないエゴイストで卑怯者で我利々々亡者だということになる...
豊島与志雄 「狸石」
...まるで縁もゆかりもない二人のエゴイストの関係なのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...正直過ぎては不可ません親切過ぎては不可ません女を御覧なさい正直過ぎ親切過ぎて男を何時も苦しめますだが女から正直にみえ親切にみえた男は最も偉いエゴイストでした思想と行為が弾劾し合ひ智情意の三分法がウソになりカンテラの灯と酒宴との間に人の心がさ迷ひますあゝ恋が形とならない前その時失恋をしとけばよかつたのです...
中原中也 「恋の後悔」
...この悲壯なエゴイストも...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...「老いぼれのエゴイスト!」ヴォーケ夫人が叫んだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...何て結局はエゴイストでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...赤ん坊は生れながらのgoiste(エゴイスト)ですからね...
森鴎外 「蛇」
...この種の自殺者は卑怯なエゴイストである...
横光利一 「悲しみの代價」
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