...このエキゾチックな貴族臭い雰囲気に浸りながら霞(かすみ)ガ関(せき)を下りると...
内田魯庵 「四十年前」
...一種エキゾチックなものを見るような気持で見ていて...
高見順 「如何なる星の下に」
...私の気持まで何となく異国風(エキゾチック)な雰囲気の中に溶け込んでゆくのを覚えるのであったが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...妻ニコウイウエキゾチックノ美ガアルヲ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...和服ダトアレガエキゾチックニ感ジラレタノニ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...スマラグド色の眼と石竹(せきちく)色の唇をもつこの雄猫の風貌にはどこかエキゾチックな趣がある...
寺田寅彦 「ある探偵事件」
...ズーデルマンなどの芝居などに親しんでいた当時の自分にはレビューというものは結局ただエキゾチックな玩具箱を引っくり返したようなものに過ぎなかった...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...エキゾチックな水甕(みずがめ)や花瓶(かびん)...
徳田秋声 「仮装人物」
...エキゾチックな感懐を心平さんに起させはしない...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...そしてエキゾチックな鉄道が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...どんなにエキゾチックな興趣(おもむき)を教えこんだであろう...
長谷川時雨 「西洋の唐茄子」
...彼女はやっぱり異国的(エキゾチック)のおつくりの方が遥(はる)かに美しかった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...札幌農学校いらいの古くエキゾチックな校舎などであろうかと...
服部之総 「望郷」
...非常にエキゾチックな感じの人だ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...鉄工や機械工の仕事にはいかにもエキゾチックな感じがあるので...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...島流しの境遇は今でいうエキゾチックであり...
柳田国男 「木綿以前の事」
...一種のエキゾチックな風趣をさえあらわすようになって来た...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...エキゾチックではあるが何か灰色の哀感とそして弱々しい明治世代の訴える“うたごえ”も持たなかった細民たちの無数の顔が...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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