...処が少しイロハが読めるやうになつて来ると...
泉鏡花 「いろ扱ひ」
...だいぶ後になって玉那覇先生は「今後の人はこういうものも知っていなくてはいけない」といってイロハと算術を私達に教えた...
伊波普猷 「私の子供時分」
...また、中国などの家父長制をみれば、その親族組織は親等的で、その内部に幾つかの夫婦と子の小家族を擁しているが、わが古代にあっては、祖子(オヤコ)、妹背(イモセ)、兄弟(エオト)等の類別的親族組織で、その内部に包含しているのは、親母(イロハ)、親兄(イロセ)、親姉(イロネ)、親弟(イロト)、親妹(イロモ)等の母子の小家族であって、この小家族が父を欠いていることは、親父(イロチ)という語がまったく古語中に見当たらないことでわかるのである...
高群逸枝 「女性史研究の立場から」
...普通の写本のようにイロハ順で漫然と並べるよりも...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...其処(そこ)でイロハニホヘトを教えるのは宜(よろ)しいが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...また随時彼等にイロハを教授することでありました...
牧野信一 「私の万年筆」
...カナメゾツネヨタレソツネはナラムウヰノと続くイロハ四十七字中の字句であるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...そこでイロハから習った...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...日本のイロハ五十音に於て...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
...泥棒学のイロハを習う...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...色魔学のイロハのイである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...曰(いわ)く因縁イロハのイの字の...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...イロハ長屋に残っている病気のおかみさんだの...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...このイロハ長屋にあっては...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...イロハ長屋のすべての戸があいて...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...相沢のイロハ長屋……」と言いかけて...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...あれ以来足を抜いているイロハ長屋の...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...手を振って貧民街のイロハ長屋の露地口まで帰って来ると...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
便利!手書き漢字入力検索