...針金は短波を送るためのアンテナとなった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...超短波用らしいアンテナが三つばかりあり...
海野十三 「火星探険」
...いずれも無線の送受信機とアンテナとを備えていて...
海野十三 「空襲警報」
...目標の第一は、アンテナだ...
海野十三 「太平洋魔城」
...アンテナに引っかかったのを知って...
海野十三 「爆薬の花籠」
...これからアンテナの取付工事をするのだが...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...アンテナ工事を手伝いながら見ていると...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...アンテナ工事はなかなか困難だ...
大阪圭吉 「灯台鬼」
...此地方にはアンテナを見ることが稀だ...
種田山頭火 「行乞記」
...朝風の青梅をぬすむ五つ六つ家は青葉の中からアンテナ・郵便がなぜ来ない朝から雀のおしやべり・青葉あかるくげつそりと年とつた鏡の顔・これが今日のをはりの一杯をいただく五月廿五日快晴...
種田山頭火 「其中日記」
...・自動車まつしぐらに炎天・木かげは涼しい風がある旅人どうし若葉の中からアンテナも夏めく・それはそれとして草のしげりやうは湯田温泉夏山のかさなれば温泉(ユ)のわくところ・おもひでの葉ざくらのせゝらぐ・さびしがりやとしてブトにくはれてゐます七月十一日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...アンテナはわずかに二メートルくらいの線を鴨居(かもい)の電話線に並行させただけで...
寺田寅彦 「ラジオ雑感」
...こんどはアンテナに変ったのです...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...暗中に立ってその特有のアンテナを働かしている...
中里介山 「大菩薩峠」
...アンテナ電流で充分スパークが出る...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...アンテナが鳴っている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...無線電信のアンテナ見たいに...
夢野久作 「暗黒公使」
...彼女たち……神経細胞の大集団は、御覧の通り自分自身に電線となり、スイッチとなり、コードとなり、交換台、中継台となり、又はアンテナ、真空管、ダイヤル、コイル等に変形すると同時に、全身の細胞各個に含まれている意識感覚の各種類にそれぞれ相当する、泣き係り、笑い係り、見係り、聞係り、記憶係り、惚れ係りなぞいう、あらん限りの細かい専門に別れながら、アノ通り夜となく昼となく、浮世を離れた気持になって、全身三十兆の市民の気持を隅から隅まで、反射交感させられているのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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