...自分は充分にその異常(アブノーマル)な心持ちをくみとる事はできないが...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...また一方ではおそらく昔の戦乱時代の武将などに共通であったろうと思われる嗜虐的なアブノーマル・サイコロジーに対する適当な刺戟として役立ったものであろうと想像される...
寺田寅彦 「山中常盤双紙」
...殊に第一のクライマックスは最も極端なアブノーマル・エロチシズムの適例として見ることも出来はしないかと想像される...
寺田寅彦 「山中常盤双紙」
...アブノーマルになったがためだ...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...わたしのことはアブノーマルだというに相違ありません...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...力持のおせいというものが有するアブノーマルな肉体に向って...
中里介山 「大菩薩峠」
...俺にしては余りにアブノーマルな言葉だ...
中原中也 「その頃の生活」
...反ってアブノーマルな魅力を感じさせるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...アブノーマルな美しさと言へないこともありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...アブノーマルな山ッ気とで...
林芙美子 「新版 放浪記」
...彼のアブノーマルはかえって自然な感じを与えます...
平林初之輔 「愛読作家についての断片」
...アブノーマル・リテラチュアの中で彼はだんぜん群を抜いている...
平林初之輔 「江戸川乱歩」
...そういう研究にひどくアブノーマルなものがかくされている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...アブノーマルな条件でなければ生命感を感じないセンチメンタリズムが出来る...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...隆々と活動するというアブノーマルなことを考えず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...アブノーマルというんだなあ...
三好十郎 「猿の図」
...流説にアブノーマルな作家だとおききしていたけれど...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
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