...聞えるものはアブの羽音と...
石川欣一 「山を思う」
...歌麿(うたまろ)からずっと後になって江戸浮世絵の最も官能的描写に成功したあの一勇斎國芳(いちゆうさいくによし)の画いたアブナ絵が眼の前に生命を持って出現したかのような情景だった...
海野十三 「階段」
...疱瘡という語は「アブタ」...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...「戦争小説のネタの仕込みかい」「砂馬慷一みたいにアブク銭は稼げないからね...
高見順 「いやな感じ」
...飲み残した一杯のアブサン...
太宰治 「人間失格」
...アブドュラは軽いから煙草じゃないなんて言う人もあるとみえる...
谷譲次 「踊る地平線」
...アブナガッテ餘リ賛成ハシテクレナイ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...餓えたトルコ人や怠惰なアブハジヤ土人〔(黒海東北岸およびコーカサス山中に住む一民族)〕のうろついているこの海辺には...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...コップの水にアブサンが牛乳のように混和してゆくのを...
豊島与志雄 「田舎者」
...そしてアブミをかける...
早川鮎子 「穂高岳屏風岩にて」
...これ以上アブノルマルな話はないよ」「この戦争はどうなる...
久生十蘭 「ノア」
...――しかしオグザス河(14)を下ってアフラシアブ(15)とともに旅をしたかの悪魔たちのように...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...一国の中でたゞひとりの最も美しくさうして最も清らかな少女はアブサラの神女になることが出来るのです...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...九世紀に支那に渡ったペルシャ人アブ・ザイド・アル・ハッサンの『紀行』(レイノー仏訳...
南方熊楠 「十二支考」
...アキビアブラ秋田県鹿角(かづの)地方では...
柳田國男 「食料名彙」
...すべてが旧式生活の時代、十四、五年頃まではちょん髷もずいぶん多く、アブ、ハチ、トンボの小僧さんもたくさん見うけた...
山本笑月 「明治世相百話」
...其れに幾つかの大きな書棚や二つの大きな卓(タアブル)其他(そのた)が据ゑられて居るから...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...この粘性のある塊はアブドゥル・アルハズレッドが恐怖の『ネクロノミコン』の中で「ショゴス」(*30)の名で囁いたものに相違ない...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??