...鯉だつて鮒だつて、鯰(なまず)も、ハヤも、鰻(うなぎ)、アカハラ、それに鮎は名物だらう...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...鶯、アカハラ、啄木鳥(きつつき)、そのほか名も知れないいろんな小鳥どもが、啼きかはし、椿の密生した間を、仄暗い藪の中をとびまはり、すり拔ける...
田畑修一郎 「南方」
...彼女は窓をあけた、さうすると、まるでさういふ彼女を待つてゐたかのやうに、小屋(コッテエヂ)のすぐ傍らの大きな樅(もみ)の木から、アカハラが一羽、うれしさうに啼きながら飛び下りてきて、その窓の下で餌をあさり出した...
堀辰雄 「巣立ち」
...「アカハラかなんかでせう」靴屋はあんまり興味もなささうに答へた...
堀辰雄 「巣立ち」
...どうもアカハラぢやなかつたなあ」「そんなところに巣をつくるのはアカハラ位なものですよ」と靴屋は彼を輕く一蹴した...
堀辰雄 「巣立ち」
...あれはやつぱりアカハラだつたらうかと心のうちでとつおいつしながら...
堀辰雄 「巣立ち」
...……「やつぱりアカハラかも知れないや……」彼はやつと納得した...
堀辰雄 「巣立ち」
...アカハラなら、この村にはたくさん棲んでゐて、一向珍しくもない小鳥だ...
堀辰雄 「巣立ち」
...「アカハラの巣ぢやあ...
堀辰雄 「巣立ち」
...アカハラだつて好いわと彼女は...
堀辰雄 「巣立ち」
...それにアカハラといふ小鳥の名が...
堀辰雄 「巣立ち」
...アカハラだなと思つて...
堀辰雄 「巣立ち」
...それは何んと巣立つたばかりらしいアカハラの雛鳥だつた! さういへば...
堀辰雄 「巣立ち」
...小さなアカハラは...
堀辰雄 「巣立ち」
...「さうね……」彼女はちらつと彼の手の中のアカハラを見たとき...
堀辰雄 「巣立ち」
...彼等のコッテエヂに毎朝のやうにやつてくる一羽のアカハラがゐる...
堀辰雄 「巣立ち」
...彼等にはそれがどうしても彼の逃がしてやつたアカハラのやうな氣がして可愛がつてやつてゐる...
堀辰雄 「巣立ち」
...普通のアカハラといふのは止して...
堀辰雄 「巣立ち」
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