...芭蕉の情調のトレモロを如実に表現した詩語である...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...そして装飾された漆黒の頭髪――これ位この国民の芸術的性格を如実に表現するものはない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...純一無垢な自然の欲望の止みがたさを如実に歌つてゐるものは...
薄田泣菫 「独楽園」
...やがてこれを如実に描写できる...
太宰治 「女の決闘」
...今度のこの失敗たるやいよいよもって私にとっては致命的(フェータル)なものたることを如実に示してきたのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...世間といふものがどんなに意地悪いかを如実に見せつけられたゞけだつた...
種田山頭火 「行乞記」
...凡(およ)そ是等(これら)一味の友にわが見得せる所を如実(さながら)に分かち伝へんが為めに語らんとはするなり...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...今でもおはぐろのにおいを如実に思い出すことができる...
寺田寅彦 「自由画稿」
...その場その場の同居人の気持ちを如実に表すものとだけはわかるが...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...物質とエネルギーとの転換を如実に示した...
中谷宇吉郎 「未来の足音」
...この半蓋馬車(ブリーチカ)の恰好を如実に読者諸子に描写して御覧に入れることの出来ないのは甚だ残念である...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...四囲の情況と与えられた事実を材料に此の犯罪の行程を如実に組立直す(リコンストラクト)べく推理し想像することである――被害者ドロシイ・シュナイダアは...
牧逸馬 「双面獣」
...自分の生活を如実に描いたのだと云ひながら...
牧野信一 「或る日の運動」
...当時の法官採用試験の実状を如実に物語っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このことを如実に語る...
柳宗悦 「雑器の美」
...かえって無銘品の中に多いことを如実に立証するものでした...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...死の危機へ近づいている様子を如実(にょじつ)に聞いても...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それを如実に描き出すことである...
和辻哲郎 「院展遠望」
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