...われ等は石龕のわれ目に燭火(ともしび)さしつけて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...この岩のわれ目からはいっていくのだ...
海野十三 「怪塔王」
...岩のわれ目の向こうが深い谷になっているのに気がつき...
海野十三 「怪塔王」
...暗くてせまい地下のわれ目を奥のほうへと...
海野十三 「火星兵団」
...どこかわれ目があって...
海野十三 「恐竜島」
...ちょっと岩のわれ目をぴょんととび越(こ)えるにしても...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...命とすがる板切のわれ目に帯をとおして...
海野十三 「爆薬の花籠」
...すると、目の前のコンクリートのかべに、スーッと、細いわれ目が、できてきました...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...古酒甕(ふるさかがめ)のわれ目より...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...古い大きな家の崩れかかった土塀(どべい)のわれ目から...
太宰治 「新釈諸国噺」
...少なくもわれわれ目明きの世界においては...
寺田寅彦 「映画芸術」
...そこにもおもしろいわれ目の週期性が現われるのである...
寺田寅彦 「自然界の縞模様」
...われ目はとじて もとのまま...
ロバアト・ブラウニング 楠山正雄訳 「魔法の笛」
...妹につけつけ云われ目下に見られてされるままになって居る父親がいたわしく又歯がゆく思われた...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...腐れ布団の入っている戸棚わきの柱のわれ目を叩きながら看守が云った...
宮本百合子 「刻々」
...氷河のわれ目だの雪崩の観察だの...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...旗をかついだまま城壁のわれ目から外に飛び出し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...出て来た同じわれ目から城内へとかけこんだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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