...」と申したに、学匠は忽ち底気味悪いほくそ笑みを洩しながら、わざとさりげない声で答へたは、「何を隠さう、われらは、天(あめ)が下の人間を掌(たなごころ)にのせて弄(もてあそ)ぶ、大力量の剛の者ぢや...
芥川龍之介 「きりしとほろ上人伝」
...われらの血に流れている...
石原莞爾 「最終戦争論」
...更にわれらは数十年後に近迫し来たった最終戦争が...
石原莞爾 「最終戦争論」
...われらを愛する者...
ポオル・クロオデル Paul Claudel 上田敏訳 「頌歌」
...またわれらが霊魂ありと信ずるにおよばずというのを聞いて...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...われらはいま一々世上の史論を捉へ来(きた)りて之を議するの遑(いとま)なしといへども...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...われら日本人は祖國を護るために相當の犧牲を拂はねばならなかつただらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それで毎年春さきに必ずのようにわれらの国土から失われて行くこれらの物質の量を...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...文学なる者はわれらのいはゆる文学とその程度区域において相違ある者多きのみならず...
正岡子規 「人々に答ふ」
...これこそは吾等の誇りだわれらの悉くが持つ誇りだ誇り?歌おうとこの世界だ誇り? 叫ぼうとこの自由だなんのほがらかに開けた正義だそうだ...
松本淳三 「労働祭歌(※[#ローマ数字1、1-13-21])」
...姫たちメエルハイムが話ききはててわれらを待ち受け...
森鴎外 「文づかい」
...われら二人の間にはまだ痴(ちがい)なる歓楽のみ存じたりしを...
森鴎外 「舞姫」
...われら沼田にたちよる心は...
山本周五郎 「日本婦道記」
...われらの望みも同時に終った...
吉川英治 「新書太閤記」
...このまま、口を拭(ふ)いて、すむ気でいるのか」「いや、すませて、なるものか、いかに、春秋(しゅんじゅう)の道義は廃(すた)れりといっても」「何しても、無念だ」「このままでは、殿の御器量も下げ、われらとて、天下のわらい草だ...
吉川英治 「新書太閤記」
...われらの杯を受けてください...
吉川英治 「新・水滸伝」
...われらの第二の地盤として...
吉川英治 「源頼朝」
...われらのことのみいうて許されい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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