...ちっとでも里数の少い方がお詫(わび)がしいいだろうでもって...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...家元さん」百合子は低い声で謝罪(わび)ながら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...第八消えわびん露の命を...
高山樗牛 「瀧口入道」
...蟹(かに)、鮑(あわび)、蠣(かき)、次々と持って来るのである...
太宰治 「佐渡」
...わびしく暮らしておいでになるあなた様の御身の上を考えると...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...わびしい宿だつた...
種田山頭火 「旅日記」
...一種異様なわびしさが...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...ただ千鶴子の来たるをば待ちわびつ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...私は死んでおわびをします...
豊島与志雄 「長彦と丸彦」
...其下(そのした)の花瓶(くわびん)には黄色(きいろ)の夏菊(なつぎく)がさしてある...
永井壮吉 「吾妻橋」
...それは柚(ゆ)の花の侘(わび)しく咲いている...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...侘(わび)しい枯木の枝に咲いてる帰り花を見て...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...客人たちは順々にわびしい場末の街へ歩み出た...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...心からお詫(わび)をしました...
水谷まさる 「シンデレラ」
...よくわびといてくんな...
三好十郎 「樹氷」
...成程彼らは風流とか、わび、さび、しをりの心は求めてゐたけれど、よぼよぼ腰の老人芸のなかに匿れてはゐなかつた...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...小せがれの罪をおわびに参りました――というのである...
吉川英治 「三国志」
...月の吐息か 仄かな調(しらべ)は闇をば流れ来て侘(わび)しいこの身の悶(もだ)ゆる心に 響け 調よ...
蘭郁二郎 「※[#「氓のへん/(虫+虫)」、第3水準1-91-58]の囁き」
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