...秋のわびしさをしみじみと身に感ずるものはない...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...君におわびを言いには行かない...
太宰治 「パンドラの匣」
...冷ややかな長い線とわびしい直角...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...きわめてわびしい物の輪郭が見られた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...身を投げ出しておわびをし...
中里介山 「大菩薩峠」
...通訳官はかく再三脱帽しておわびを申し上げていますと言うと...
新渡戸稲造 「自警録」
...鳥羽の海で働いておられたのでしょうな」「…………」「海女(あま)が鮑(あわび)を取る時は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...匕首(あひくち)を聟の部屋の花瓶(くわびん)に入れるやうなことは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...しぐれもわびしく降りかかる...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...すべては佗(わび)にかぎると拔道をこしらへて...
長谷川時雨 「おとづれ」
...もっともっとどうにもならぬ佗(わび)しげなものばかりが...
原民喜 「鎮魂歌」
...ハァヴァード大学で競艇(クルウ)の選手をしたこともある孝吉が越中ひとつのわびしい姿で箱のなかにおさまり...
久生十蘭 「ノア」
...差し押さえを行ったことは多少わびており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...たとうれば窓辺の鮑(あわび)ッ貝に咲く...
正岡容 「寄席行燈」
...その夏は平生よりも暑いのをだれもわびしがっている年で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彫刻家のわびしげな眼のうちにおさまり答えたときに...
室生犀星 「後の日の童子」
...いま洛中の南禅寺境内に侘住居(わびずまい)して...
吉川英治 「黒田如水」
...海辺の渡し口に立っている鮑(あわび)売りの加山耀蔵(ようぞう)に何かささやくと...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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