...わななく声で祈つたと申す事ぢや...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...風にわななく蘆の葉の波間に沈む一ふしよ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...わななくわななく取りまとめた...
太宰治 「創作余談」
...わななく腕はだらりと垂れてしまった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...顫へわななくのを感じてゐる...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...が、綺麗な小さい顔、わななく唇、一生懸命な瞳を見ていると、どんな不自然なことでもガラッ八は信じてやりたいような気になります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わななく両手(もろて)の前に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...堪忍して」わななく二つの掌(たなごころ)が白刃を潜って執抛(しつこ)く附き纏(まと)うには...
野村胡堂 「百唇の譜」
......
萩原朔太郎 「宿醉」
...わななくこえで申しました...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...わななく手に紐(ひも)を解いて...
森鴎外 「山椒大夫」
...全身がわななくようにふるえた...
山川方夫 「菊」
...そうして中気(ちゅうき)病みのようにわななく手を左のポケットに突込んで...
夢野久作 「暗黒公使」
...力無くわななく指先で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...わななく指を額に当てた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...運命の切迫にわななく指で...
夢野久作 「霊感!」
...だが、しぼんだ螢草(ほたるぐさ)のように、どす黒くなった彼のくちびるは、わななくのみで、かすかにも、もののことばをつづる事ができません...
吉川英治 「江戸三国志」
...わななく魂を惑わす術を...
吉川英治 「三国志」
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