...わななく歯を噛みしめながら...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...わななく胸を押し鎭めながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...彼は私のわななく胴体をつよく抱き...
太宰治 「猿ヶ島」
...赤いがわななく唇や...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...わななく案山子(かかし)のように...
野村胡堂 「胡堂百話」
...わななく唇が少し動くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
......
萩原朔太郎 「宿醉」
...(詩はわななく指で みだれ みだれ 細い文字の こころのうずき)だが...
原民喜 「鎮魂歌」
...わななく手頭(てさき)を引手へ懸けて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...ブルブルと手足がわななくのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...わななく手で綿帽子をぬぎ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...もう一度眼の前にわななく銃口を見ながら...
夢野久作 「暗黒公使」
...その乱れ立つ黄色の頭髪……水色にたるんだ顔色……桃色に見える白眼……緋色に変った瞳……引き歪められた筋肉……がっくりと大きく開いた白い唇……だらりと垂れた白い舌……ゆらゆらとわななく身体(からだ)……その丸卓子(テーブル)の上に両手で倚りかかって...
夢野久作 「暗黒公使」
...力無くわななく指先で...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...わななく指をソロソロと頭から離して...
夢野久作 「二重心臓」
...混沌の蔓の最先(いやさき)にわななく青き神秘の花として開き...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...君は常にときめく韻(ゐん)をもて歎きながらわななく熱き胸を語り給ふとこそ覚(おぼ)ゆれさて...
與謝野寛 「失楽」
...恐れわななくのみで...
吉川英治 「三国志」
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