...箱馬車は轍(わだち)をどりて...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...褐色の道路――砲車の轍(わだち)や靴(くつ)の跡や草鞋(わらじ)の跡が深く印したままに石のように乾いて固くなった路(みち)が前に長く通じている...
田山花袋 「一兵卒」
...それに車の轍(わだち)が深い溝(みぞ)をなして刻みつけられてあった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...轍(わだち)の響きとが単調に繰り返されている...
外村繁 「澪標」
...車輪は半ば轍(わだち)から出てきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...轍(わだち)を埋めて車輪の下敷きにならなかったならば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...せいぜい氷のわだちの中をガタピシと進むとき...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...いましがた通ったらしい自動車の轍(わだち)さえ生ま生ましくついている...
堀辰雄 「雉子日記」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...これを薬研(やげん)にして轍(わだち)が土と馬糞とを粉に砕く...
柳田国男 「木綿以前の事」
...鉄戦車の轍(わだち)の音は...
吉川英治 「三国志」
...軌(わだち)の痕(あと)はある...
吉川英治 「私本太平記」
...牛車(ぎゅうしゃ)のわだちにもひかれずに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...つづいて夜露に濡れて汚れた軌(わだち)が重たげに転(まわ)りだす...
吉川英治 「親鸞」
...路ばたの流れの中へ片方の軌(わだち)を落して傾(かし)いでいた...
吉川英治 「親鸞」
...大地を鳴りとどろかせて迫る軌(わだち)の音と...
吉川英治 「親鸞」
...勢いよく廻っている輦(くるま)の轍(わだち)が乗ったので...
吉川英治 「親鸞」
...牛車の厚い轍(わだち)が...
吉川英治 「源頼朝」
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