...あれからわしはお前の家には一度もよう行かずにいるんだ」そういった倉地の返事にはいかにもわだかまりがなかった...
有島武郎 「或る女」
...けだし私どもにして、一たび宗教的反省をなしうる人となるならば、そこにはなんのこだわりも、わだかまりも、障礙(さわり)もないのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...わだかまりてあり...
高木敏雄 「比較神話学」
...こゝろの中のわだかまりがいっときに晴れるのでござりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...わだかまりのないこと...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お薬湯を召し上がりませ」わだかまりもなく言って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...男の顔は明るくてわだかまりもなさそうであり...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...「私たちの間のわだかまりを解消する方法があると思いますね」とチェルカソフ氏...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...わだかまりのないおかしさを感じた...
水上滝太郎 「果樹」
...お久美さんもつれられて微笑はしたけれ共何だかわだかまりの有るらしい様子で...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...わだかまりなくおもてなししているので何よりです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わだかまりの無い記念だけは残っていると云うものでございますね...
モルナール・フェレンツ Molnar Ferenc 森鴎外訳 「最終の午後」
...何のわだかまりもなかった...
山川方夫 「十三年」
...黒雲がわだかまり...
吉川英治 「三国志」
...それが当道の盲人にはとかく胸のわだかまりになっていたので...
吉川英治 「私本太平記」
...なんのおそれげもわだかまりもなく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...腹にわだかまりがあるのじゃろう...
吉川英治 「親鸞」
...もうそこには何のわだかまりもない...
吉川英治 「源頼朝」
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