...わずかの間(ま)に...
芥川龍之介 「偸盗」
...ほんのわずかの間しかいられない...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...ほんのわずかの間の日向ボッコだが非常にいい気持だ...
大杉栄 「獄中消息」
...ほんのわずかの間ながら親交があって...
太宰治 「饗応夫人」
...それでこの見知らぬ国へ連れられて来て、わずかの間に、相手になる日本人の気心をのみ込んで卑屈な妥協を見いだすにはあまりに純良高尚(こうしょう)すぎた性質をもっていたのである...
寺田寅彦 「解かれた象」
...それはごくわずかの間だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わずかの間親しく総監に面接して口頭の報告をし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わずかの間ですから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わずかの間に消えてなくなっていたのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...わずかの間にこれだけの馬鹿囃子を集めることは...
中里介山 「大菩薩峠」
...わずかの間に丸め込んだ嫂の手腕にはなおさら敬服した...
夏目漱石 「行人」
...車が自分の前を通り過ぎる時間は何秒と云うわずかの間(あいだ)であるから...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...わずかの間に江戸中の人気を渫(さら)い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わずかの間に他人の手に渡り...
久生十蘭 「悪の花束」
...ご先客のなかに、そういうすばしっこいひとがいたと、考えられなくもないけど、仮りにあの場から電話で知らしてやったとしても、わずかの間に、着物から帯止まで、こちらとそっくりおなじものを揃えるなんて、どんな奇術をつかったって、出来るわけのものではないんですから、考えれば考えるほどわけがわからなくなって、ぼんやりしてしまったわ...
久生十蘭 「猪鹿蝶」
...それもわずかの間のことで...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...さすがに疲れてわずかの間トロトロとしただけだと思つたのが...
三好十郎 「肌の匂い」
...そういうとき不思議にわずかの間に遠い笛の音色をそらんじ...
室生犀星 「童子」
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