...わずかの間(ま)に...
芥川龍之介 「偸盗」
...その後の間はまことにわずかの間に相違ないが...
伊藤左千夫 「奈々子」
...よくもわずかの間に...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...氏はほんのわずかの間艇内を見たが...
海野十三 「怪星ガン」
...ほんのわずかの間ながら親交があって...
太宰治 「饗応夫人」
...それだのに体量だけはわずかの間に莫大(ばくだい)な増加を見せて...
寺田寅彦 「あひると猿」
...映画が物を言うというノヴェルティに対する好奇心はほんのわずかの間に消え去ってしまうとともにあらゆる困難が続出して来て...
寺田寅彦 「映画芸術」
...併しそれはほんのわずかの間であって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それはごくわずかの間だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わずかの間ですから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わずかの間にこれだけの馬鹿囃子を集めることは...
中里介山 「大菩薩峠」
...長い目で見るとわずかの間に時勢が転変する...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...わずかの間に江戸中の人気を渫(さら)い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わずかの間にいたましくやつれた主人の顔を見ながら...
浜尾四郎 「正義」
...わずかの間に他人の手に渡り...
久生十蘭 「悪の花束」
...賢夫人と千々子さまは、給料他人持ちの、腕っこきのメードがきて、家常のいっさいを、ものすごいデッド・ヒートで片付けてくれるので、むかしのように、髪ふりみだしてバタバタしなくともすむようになり、腰のまわりに脂肪がつくほどすこしも動かず、暇にあかして、顔ばかりいじくっているため、わずかの間に、どこの国の貴婦人かと思うような、つるりとしたようすになった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...わずかの間になにもかも変った」「御家老……」「山県先生が幕府の手にかかるのは時日の問題となった...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...わずかの間を眠っただけで...
吉川英治 「親鸞」
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