...「それからわずかの知るべを便りに...
芥川龍之介 「捨児」
...僅(わずか)に空の色を透(す)かせた...
芥川龍之介 「路上」
...わずかに歩兵一個分隊を置くのみであり...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...わずかな季節の差違で...
寺田寅彦 「あひると猿」
...わずかの間に消えてなくなっていたのだから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中から名作僅(わずか)に五体だけを買い取ったということなども...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...少年の柔かな口もとに浮かぶわずかな微笑は...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...纔(わずか)に古の法なるものを仮り来りて天地など言う空想を楯にし...
福沢諭吉 「女大学評論」
...わずかに「行動」に於ける近松秋江氏の「金」一篇が稍力篇であり...
牧野信一 「浪曼的時評」
...そして吾々はわずかに...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...わずかに約七年半に過ぎぬことがわかるであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...四年ごとにわずかの収穫を得るに止め...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...縁側の面しているわずかばかりの空地なのであった...
山之口貘 「梯梧の花」
...今に残っている正行のわずかな書状の筆蹟でも...
吉川英治 「私本太平記」
...わずか、六、七名をうしろに連れた背の低い小男が、竹の杖で地を叩いて通るので、小荷駄の組頭か――ぐらいにみな思っていたが――秀吉であったと気づくと、さらに粛となった兵馬が、彼のためにみな少しずつ馬蹄を避けた...
吉川英治 「新書太閤記」
...わずかな鼻ぐすりですぐ忠犬に変る“奴才(どさい)”の婢は...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――そして、頼朝の顔を見た者はなく、わずかに、力づよく運んで行くたくさんの武者草鞋(わらじ)の中に、「あれが、もしや?」と、思い寄せて見ただけであった...
吉川英治 「源頼朝」
...わずかな一瞬が、百年のように長いのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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