...皇帝にふさわしくないというのか...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「はだかの王さま」
...羽敲(はたた)きもこれも似合わしくない...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...労働という我々にふさわしくないものから解放されるのです...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...それは君にははなはだ応(ふさ)わしくない想定かもしれないが...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...実は寧ろ資金の欠乏で運動があまり思わしくないから...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...下(くだ)らないものを読み出したんです」比田と読書(とくしょ)――これはまた極めて似つかわしくない取合わせであった...
夏目漱石 「道草」
...その傍に此の粗末な部屋にはふさわしくない見事な彫のある櫃が一つと椅子が一脚置いてあるきりだ...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...そういう呼び方だってもうこの俺にはふさわしくないのだ...
久生十蘭 「魔都」
...マクスウェルの衣服がちっともその地位にふさわしくないことに気づいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...病気の経過が思わしくないので...
松本泰 「緑衣の女」
...そもそも彼女には一番ふさわしくないのかもしれない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...事務所がその人の実力にふさわしくない負担になっていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これほどの熱情を持つ源氏を良人(おっと)にすることが似合わしくないことでないかもしれぬ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また我々の習慣にふさわしくないものとも見えるだろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...新高運転手は東京の青バスが思わしくないから...
夢野久作 「少女地獄」
...すこぶる御気色(みけしき)うるわしくない...
吉川英治 「三国志」
...どう見ても似つかわしくない人だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...そこは余りに似つかわしくない豪壮な玄関だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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