...「災禍(わざわい)は塵より起らず艱難(なやみ)は土より出でず」と六節にあるは...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...汝らは友を苦めその子供をして目潰れるほどの災(わざわい)に陥らしむとの意となるのである...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...すでに非常な禍(わざわい)をこうむっているのであるから...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...君が家の災(わざわい)を黙(もだ)してやあらん」と云って芥子(けし)の香(か)のしみた袈裟(けさ)を執(と)りだして...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...民衆にそれを強いんとする者こそ禍(わざわい)である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...上野寛永寺(うえのかんえいじ)の楼閣は早く兵火に罹(かか)り芝増上寺(しばぞうじょうじ)の本堂も祝融(しゅくゆう)の災(わざわい)に遭(あ)う事再三...
永井荷風 「日和下駄」
...わざわいその身に及ぶというようなことを説いて――それは寧(むし)ろ福松の最初からの口伝(くでん)のようなものですけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...けれども彼の命を危(あや)めにかかった災(わざわい)は...
夏目漱石 「思い出す事など」
...私も口を利(き)くのに骨が折れるだけですからね」夫人のいう禍(わざわい)の根というのはたしかにお延の事に違なかった...
夏目漱石 「明暗」
...たとえば女を三字集めた姦(かん)、両男(りょうだん)の間に女を(はさ)んだ嬲(なぶる)(もっともこれは女のほうより左右(さゆう)にある男のほうが罪あるに相違ない)、奴(やっこ)、妄(みだる)、奸(みだす)、妨(さまたげる)、妖(わざわい)、妬(そねむ)、婪(むさぼる)、嫉(ねたむ)のごときは悪い意味である...
新渡戸稲造 「自警録」
...人に益なくしてわが身のわざわいとなる...
新渡戸稲造 「自警録」
...その煽動家的資質が災(わざわい)して従前の同志から除名されていた...
服部之総 「新撰組」
...幸(さいわい)に大きな災(わざわい)もなく只(ただ)その航路を進(すすん)で行(ゆ)く...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...弱藩罪(つみ)なし武器災(わざわい)をなすと云わねばならぬ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...こは口は禍(わざわい)の門といへる極めて陳腐なる理窟を十七字に並べたるに過ぎず...
正岡子規 「俳句の初歩」
...じぶんと島とにふりかかってくるおそろしいわざわいに絶望(ぜつぼう)してでもいるように...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...想うにそれは二つの大きな原因にわざわいされているからです...
柳宗悦 「民藝四十年」
...どんな禍(わざわい)を及ぼしたか分らない...
吉川英治 「親鸞」
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