...ぐらぐらとわざと揺すぶったり...
犬田卯 「橋の上」
...こうわざと畏(かしこ)まってますように見えるのもそのためでげして...
岩野泡鳴 「猫八」
...わざと人だかりの中へ...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...わざと封をしていないものなんだ...
太宰治 「正義と微笑」
...わざと独り言のようにして呟いてみた...
太宰治 「正義と微笑」
...すべてわざとらしく感じられました...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...これもわざと気のつかない振(ふり)をして...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...わざとしからぬ咳払いを一つして...
中里介山 「大菩薩峠」
...わざと静まり返るようにもなっている...
中里介山 「大菩薩峠」
...代助はわざと新聞社宛(あて)でそれを出したからである...
夏目漱石 「それから」
...まだですかとわざと立ち留って聞く事さえあった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...――十日とも經つてはゐない」「――」「わざと小判を一枚だけ落したのも...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人はわざと肩をならべて戸外へ出て行つた...
林芙美子 「朝夕」
...わざと穫れないふりをしてかくしておいた金剛石を...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...だがわざと歪めて製作する時...
柳宗悦 「民藝四十年」
...わざと落着いてみせ...
吉川英治 「私本太平記」
...於松何事か」わざと...
吉川英治 「新書太閤記」
...わざとお使者にもそう申し付けてよこしたのかも分らぬ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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