...わざとらんぼうにいいました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...わざとそれに陥(はま)り込んだからだと思った...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...わざと気がなさそうに...
竹久夢二 「誰が・何時・何処で・何をした」
...わざと間抜けた失敗なんかして見せて家中の人たちを笑わせて得意だったのだが...
太宰治 「正義と微笑」
...わざとしなだれかかるものですか...
太宰治 「チャンス」
...それをわざと玄関の方へ釣(つ)った...
徳田秋声 「黴」
...依怙地になってわざと中傷したのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...わざと大きな足音を立てて階段を下りていった...
豊島与志雄 「反抗」
...彼はバンガローの床(ゆか)をわざと裸にして...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...わざと空(むな)しい手を出した...
夏目漱石 「明暗」
...わざと遠方の安宅長屋へ行つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わざと囲いの中にいる梅吉を殺した...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わざと驚いたようすをせず...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...わざと、下駄を叩きへ打っけるんだ...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...わざと過分に書くといったのだが...
南方熊楠 「十二支考」
...ということばであった由なので、官兵衛はわざと、すこし夜を更(ふ)かして来たのである...
吉川英治 「黒田如水」
...わざと少なく評価してお答えいたしたのです」「それにのぞむ帷幕(いばく)の大将は」「良将二...
吉川英治 「三国志」
...しかも自分の露骨な女文字までわざと同封して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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