...これはわざと尊大(そんだい)ぶってしたことか...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...川上は顔を伏せてわざと痛そうに悲鳴をあげると...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...当人は人目を避ける積りでわざと外套を着ているのであろうが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わざと時間を秘したので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...わざと窓際を離れてみると...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...この思い出す瞬間までのカットの数が少しばかり多すぎるから思い出しがわざとらしくなるのではないか...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...わざととりすまして...
中里介山 「大菩薩峠」
...わざと甲州街道の本街道を通らずに...
中里介山 「大菩薩峠」
...悪戯な聞手はわざと動かないで彼の前を塞ごうとする...
長塚節 「太十と其犬」
...わざと押問答をした...
夏目漱石 「明暗」
...俺達の耳へわざと入れたといふのか」「そんなわけぢやございませんが」喜八の三白眼はいよ/\白くなるばかりです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わざとうんと休むことにして...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...わざと三田の給仕役は自分ときめてゐたが...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...中にはいやみで、きざで、わざとらしく、鼻持ちのならぬものさえある...
柳宗悦 「民藝四十年」
...それをわざと崩して着こなし...
山本周五郎 「季節のない街」
...わざと福岡弁で云った...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...わざと頬冠りをして聞きに来とるに違いないのです...
夢野久作 「爆弾太平記」
...わしはわざとここへ泊ったのだ...
吉川英治 「黒田如水」
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