...放逐(ほうちく)されて宝のわけまえにあずからなかった...
海野十三 「少年探偵長」
...少しはわけまえにあずかれるのに...
海野十三 「少年探偵長」
...前持(まえも)って分前(わけまえ)に預り度(た)いというのであった...
江戸川乱歩 「悪霊」
...吾々はこの地上に於ける自分の分前(わけまえ)以上のものを決して取らんところの一個の人間を論ずるのじゃ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...滅多にその分前(わけまえ)に有附けそうにも思えなかった...
徳田秋声 「あらくれ」
...彼も幸運の分前(わけまえ)をもらってもよかったであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そこで兵隊のシモンは父親から分前(わけまえ)を貰ってほくほくもので自分の領地へうつしまた王様のところへ行って仕えました...
トルストイ Tolstoi 菊池寛訳 「イワンの馬鹿」
...お延はついに社交上の一員として相当の分前(わけまえ)を取る事ができなかった...
夏目漱石 「明暗」
...少しばかりの分配(わけまえ)をやって祐吉を分家させ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...分前髪(わけまえがみ)の...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...総てにて一人の分前(わけまえ)四十尾に及びたりといふ...
正岡子規 「病牀六尺」
...いつも我意を張って弱い弟妹達の分前(わけまえ)まで貪りとっていた...
松本泰 「秘められたる挿話」
...もうポーランドという国が蒙っていた昔の露帝(ツァー)の圧迫のわけまえをになって...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...分前(わけまえ)をよこせ」「嫌(や)だよう」「吝(しみ)ッたれめ...
吉川英治 「親鸞」
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