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芥川龍之介 「O君の新秋」
...わくら葉の散ったのが...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...病みさらぼへたこの肉身を湿りたるわくら葉に横たへようわがまはりにはすくすくと節の間(ま)長き竹が生え冬の夜の黒い疾い風ゆゑに茎は戛々の音を立てる節の間長き竹の茎は我が頭上に黒々と天蓋を捧げ網目なすそのひと葉ひと葉は夜半の白い霜を帯びいとも鋭い葉先をさし延べわが力ない心臓の方(かた)をゆびさす...
富永太郎 「横臥合掌」
...桜のわくら葉散りかかる墨堤(ぼくてい)を歩みて百花園(ひゃっかえん)に休み木母寺(もくぼじ)の植半に至りて酒を酌みつつ句会を催したり...
永井荷風 「桑中喜語」
...」と青年は音もなく彼等の上に落ちて来る褐紫色の桜のわくら葉を拾ひ乍ら云つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...または靜かな秋の夜にポプラのわくら葉がかさこそと散るのを聞く時...
「修道院の秋」
...汀(みぎわ)には柳のわくら葉がうちよせられていた...
本庄陸男 「石狩川」
...わくら葉のようなものが空から舞い落ちていた...
本庄陸男 「石狩川」
...わくら葉(ば)光秀が眠りについた後...
吉川英治 「新書太閤記」
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