...どんどんわき上がるように内部から襲い立てる力はすぐ葉子を理不尽(りふじん)にした...
有島武郎 「或る女」
...画面の情調が大きな角度でぐいと転回してわき上がるように離別の哀愁の霧が立ちこめる...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...その末梢的問題を包含する科学の大部門の概観が読者の眼界の地平線上におぼろげにでもわき上がることは可能でありまたしばしば実現する事実である...
寺田寅彦 「自由画稿」
...それを見るだけで反射的に恐怖がわき上がるまでになり...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...まず私の胸にわき上がるのは無念さであった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...わき上がるやうな憤怒を抑へかねて居る樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ヘラルド社の事務所で頻繁にわき上がる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...メアリは新たな力がわき上がるのを感じた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...おさえがたい好奇心のわき上がるのも不思議であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...またおさえている恋しさがわき上がるのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心の底からわき上がる呪(のろ)いとなって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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