...わきかえるような泡(あわ)の混乱の中に船をもまれながら行く手を見ると...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...モレロ達のわきを歩いていった...
海野十三 「恐竜島」
...冬の雪のこほらざるは湿気(しめりけ)なく乾(かわき)たる沙(すな)のごとくなるゆゑなり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...紙につつんでわきにおいてあるパンをたべようとして紙をくわえてひっぱる...
高村光太郎 「山の雪」
...だから人間でも脇腹(わきばら)か臍(へそ)のへんに特別な発声器があってもいけない理由はないのであるが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...テーブルのスタンドのわきには...
豊島与志雄 「南さんの恋人」
...他目(わきめ)もふらず...
中里介山 「大菩薩峠」
...熱泉のわき出すその上に...
中里介山 「大菩薩峠」
...品吉には少しばかり腋臭(わきが)があります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...庭の土塀のくつがえった脇(わき)に...
原民喜 「夏の花」
...僕は自分の心に湧上(わきあが)つて...
眞山青果 「茗荷畠」
...自分にとって最も熱情のわき立つ話題として...
宮本百合子 「女の自分」
...もどって来る)花岡 ……ふ! (村子のわきまで来て...
三好十郎 「胎内」
...わきに置いてあったガンドウの中のロウソクにつける...
三好十郎 「胎内」
...今どこに居るんですか?」わきから國友がヒョイと言つた...
三好十郎 「肌の匂い」
...今年の野分(のわき)の風は例年よりも強い勢いで空の色も変わるほどに吹き出した...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(c)かよわき肉体には最も軽き刺激も堪えがたきものなり(キケロ)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すさまじく野分(のわき)の吹きわたる夜だった...
山本周五郎 「柳橋物語」
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