...そのころから木村は突然わき目にもそれと気が付くほど考え深くなって...
有島武郎 「或る女」
...技術を弁(わきま)えられたさまざまの神々達を産むことに成功し給うたと書いてある...
海野十三 「人造物語」
...僕と同室の西脇(にしわき)つくし殿に...
太宰治 「パンドラの匣」
...そうしてやはり琺瑯引きでとっ手のついた大きい筒形のコップをそのわきに並べて置き...
寺田寅彦 「日常身辺の物理的諸問題」
...それをコゼットの両腋(りょうわき)の下に身体を痛めないように注意して結わえ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして物事のわきまえもあります...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...両方の拳をわきの下へ持って来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼(かれ)は寒(さむ)い西風(にしかぜ)を厭(いと)うて殆(ほとん)ど勘次(かんじ)の家(うち)と相(あひ)接(せつ)して東脇(ひがしわき)へ建(たて)ようとした...
長塚節 「土」
...床脇(とこわき)の違棚(ちがいだな)をとっぱらったのも...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...靄然(あいぜん)たる和気(わき)の立ち籠(こ)めし翌年四...
福田英子 「妾の半生涯」
...それとなく脇差(わきざし)をひきよせて闇を睨(にら)んでいたのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...アッシェンバッハはらんかんのわきにすわって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...アア私の霊(タマシイ)!ペーンはシリンクスのわきにつっぷす...
宮本百合子 「葦笛(一幕)」
...使っていた鍬をドンとわきに置く)農夫 南がわの苗木から先に持って来るだぞ...
三好十郎 「鈴が通る」
...御幼年で何のお弁(わきま)えもおありあそばさないころは天もとがめないのでございますが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わきにおいた赤鉛筆...
吉川英治 「折々の記」
...手ずから備前兼定(びぜんかねさだ)の脇差(わきざし)を与えた...
吉川英治 「新書太閤記」
...何という怖ろしい罪ではあろうと――それらの弁(わきま)えもないほど無智盲目な彼女でもなかった...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??